カラーコーディネーターの資格
カラーコーディネーターにはAFT主催の色彩検定と日本商工会議所主催のカラーコーディネーター検定があります。
人が買い物をする時に購買意欲を高めるのには色彩が影響していると言われますが、商品の配色次第で売り上げを大きく左右するため、産業全体の活性化には欠かせない存在と言っても過言ではないでしょう。
カラーコーディネーターの資格はAFTと日本商工会議所で行われる検定試験に合格すると取得する事が出来ます。
カラーコーディネーターの受験前に学ぶこと
受験前のカリキュラムでは色彩に関わる理論や系統を学びます。
仕事の場や家庭で活用する目的で受験する人が圧倒的ですが、受験資格は特に設けておらずどんな人でも受験する事が出来ます。
文部科学省後援のため以前は学生が受験者の多くを占めていましたが、社会人層も加わり年々受験する人数が増えてきています。
最近では受験者の年齢層に幅があり、小学生から高齢者までの年齢の人が受験しています。
年齢の幅が広がっているのは、色彩に興味を持つ人が多い事の表れでしょう。
色彩に関しては学校の教育では取り上げられることが少ないので、市販の専門書や通信教育、色彩専門の学校で勉強する方法があります。
3級と2級は独学でも試験に合格する事が可能ですが、1級は難易度が高いので専門学校や通信教育で勉強する方が、より効率良く合格を目指す事が出来ます。
自分に合うかどうか事前に良く調べてから、受験日までの勉強を進めると良いでしょう。
色彩の知識を得る前と得た後を比べると、普段の生活で目にしていた色への意識が変化する事が分かります。
毎日の暮らしの中で活用する事が増えるので、多くの人に好まれる資格だと言えるでしょう。
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カラーコーディネーターの資格を取得するために
カラーコーディネーターの資格を取るための試験はAFT主催の色彩検定と日本商工会議所主催のカラーコーディネーター検定の二種類で、毎年2回試験が行われます。
2級と3級は夏期と冬期の二回で1級は冬期のみ行われますが、上級になるほど試験の難易度が増すため、計画を立てて勉強する事が大切です。
試験に合格すると専門的な知識があるとみなされ、合格者には修了証書を発行してくれます。
国家資格ではありませんが、色彩の知識を職場で活用したい人の証明になります。
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AFTの色彩検定は眼で物を見る仕組みや配色効果、デザインと色彩の関係などを勉強し、日本商工会議所では環境色彩や色彩計画などを勉強します。
本格的に勉強したい人は両方の資格を取得するのがお勧めです。
会社の仕事に役立てたい人は2級まで取得すれば十分ですが、1級まで取得した人にはAFTの色彩講師養成講座や日本商工会議所のカラーコーディネーター検定試験講師認定制度の案内があります。
講師に認定されるとそれぞれの団体に講師として所属する事が出来ますが、AFTと日本商工会議所両方の1級の資格取得者が一般的なので、合格してから講師の登録をする方が信頼度が増します。
講師認定を受けて企業への紹介を受ける事も出来るので、色彩を生涯の仕事にしたい人は挑戦してみると良いでしょう。
色彩を勉強すると楽しみが増します
色彩は食生活や衣服住、街並みやインターネット、雑誌などあらゆる所で活用されていて、毎年流行する色がその年の商品の売り上げに大きく関わりますが、同時に風潮を左右することもあります。
色彩が活用されている分野
- インテリアやファッション
- エクステリアなどの街並や商品企画
- 画像加工や書類作成
- 営業のプレゼンテーション
- 雑誌やWEBページのデザイン
- レストランのメニュー開発や料理の盛り付け
- フラワーアレンジメント など
色彩が果たす役割は大きく、テレビや映画のアニメ作品の色彩設計や販売、医療機関でも活用されています。色彩の知識を活用して、毎日の暮らしを楽しみましょう。