グラフィックデザイナーの仕事
アラサー主婦です。私は今海外で専業主婦をしていますが、独身時代はグラフィックデザイナーとして仕事を数年間しておりました。その時のエピソードを書きます。
主な仕事はPCでデザインソフトを使用して、ポスターやパンフレット等の企業様への広告を作成することです。
営業がプロジェクトや単発仕事の依頼を受け、それをデザイナーがクライアントの要望等を把握してカタチにする。
ゼロなところから目で見える新しいものを作る作業は、仕事として面白く、デザイン好きには誇り高き職業だと言えます。

私は元々絵を描くことが好きで、「好きなことが仕事になるって最高!」と思い、この仕事に就きました。
私にとってはデザイナーの他に仕事は無いと思うくらい自分に合う職業だと思ったのです。
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面接もクリエイティブ
一般事務や営業職の面接は、履歴書・職務経歴書・志望動機書などを書いて提出、そして面接が普通かと思います。
デザイン事務所でも、もちろん履歴書の提出はありますが、それに加えて「作品集」が採用のポイントとなります。
これまで自分が制作したポスター等の作品たちを一つのファイルにまとめるのです。
新卒採用の場合は学生時代に作ったものを、中途採用でしたら前に働いていた時に仕事として携わった作品を。
この作品集は、面接官が「この人に我が社のデザインを任せられるか」を判断する材料となるのでとても重要になってきます。
私も面接では自分の作品集を見せました。
あるデザイン事務所では「君のレベルはまだまだ」と5分で面接が終わったり…ダラダラを会話して結局不採用になるよりお互いさっぱりしてて良いですよね。面接時間が短すぎて落ち込むより気持ちが良かったです!

別の企業では「この作風は好きだ」と社長さんに気に入ってもらえたり。
社風によって合う合わないがあるのです。
入りたい!と、思うデザイン事務所や企業があれば、どんどん自分の作品を見てもらう機会を作ることが大切だと思いました。
デザイナーの仕事について
初めに述べましたが、グラフィックデザイナーの仕事はクライアントの広告となるポスターやパンフレットをデザインすることです。
私は転職経験があり、印刷会社のデザイン部、デザイン事務所、商社の自社デザイン部に就職しました。
新人の頃は、「デザインアシスタント」として、PCのデザインソフトをより早く使うため、センスを磨くために先輩が作る広告の一部を担当させてもらいました。
ひたすら画像加工で車のパーツの色変更をしたこともありますし、デザインを見て学ぶ一環として、一日中かけて文字校正(文章に誤字脱字・矛盾がないかをチェック)する作業もしたことがあります。
地道な練習が続きました。
そして晴れて「デザイナー」として一人で仕事を請け負う時には、打ち合わせから参加し、それをイメージ画に落とし込むか、直接PCで制作をしていきました。
担当営業が私につき、多忙な時期にはアシスタントが練習を兼ねて私の広告の一部を手伝ってくれました。
デザイナーは責任ある仕事で、プレッシャーもあります。
一人で黙々と作り続けるのは何とも孤独ですが、支えてくれる仲間がいるのです。
そこへの感謝を忘れると、仕事がとても辛くなります。
自分の心を上手くコントロールすることが必要な職業です。

グラフィックデザイナーの大変なこと
デザイナー時代、何が一番辛かったというと、それは「就業時間と締切」。
好きなことを仕事にしているという感覚からか長時間労働が普通になっています。
面接時に「好きなことなので長時間大丈夫ですよね」と言われたこともあります…今だから思います、ブラック企業!残業時間は事務職よりはるかに多いです。
毎日残業2~3時間は当たり前で、定時で帰れる日があったら「私、大丈夫かな、帰っていいのかな…」と不安になるほど。
繁忙期はさらにひどく終電で帰れず営業の方に自宅まで送ってもらうことがよくありました。
男性デザイナーはそのままオフィスに寝泊まりする人も。

就業時間長くデザイン業に集中するものの、仕事量が多く締切との闘いです。
作っても修正が入ったり、追加依頼が入ったりすので、何本も同時進行でやるのです。
トイレ時間すらもったいなくて我慢して作業し続けるデザイナーさんは多くいます。
私もそうでした。あやうく膀胱炎です!

なぜ退職したのか
多忙でもこの仕事に誇りをもっていましたし、自分の得意分野だと思っていました。
自分の作品が世の中出るのです。
雑誌や道で自分のデザインを見つけた時の嬉しさ。
「この仕事で良かったー!」と思う瞬間です。
では、なぜ私は転職を数回したのか。
それはストレスにより体調を崩したからです。
長時間勤務で無理をしたのか、不眠症になりました。
さらには会社では食欲が出ず食べずに一日過ごしたことも。
同僚は同時期に胃に穴が空きかけて退職。それを見て、私も怖くなり、これ以上悪化する前にと退職しました。

その会社には感謝していますが、退職し数年経った今でも、その会社の前を通るとトラウマがよみがえるのか吐き気がして眩暈が。
知らず知らずにストレスをため込んでいたのです。
もっと自分で時間調整を心掛けていたら、体調を崩さすに済んだことででしょう。
最後に
デザイナー職は、華やかに見られがちですが、実は長時間労働で地道に作り上げていく孤独な時間が多いのです。
ですが、やりがいはとてもあると言えるでしょう。
自分の成果が目に見えるカタチとなっているので達成感と嬉しさは常にあります。
自分の時間のコントロール、心のバランスが大切な職業だと経験して思いました。
退職した今でも個人的にデザインをやることがあります。
一生付き合える素敵な職業です!