外資系企業の面接
アメリカの電子機器メーカーが日本市場に参入する為の支社を作るための募集でした。この仕事に就きたいと思った理由は、外資系は給料が良いからです。
社員はまだ数人しかおらず日本人社長が直接面接してくれ、仕事の区分などがまだ完全に決まっていなかったようで、こちらの得意分野を聞かれただけの印象でした。
英語は得意ではなかったのでその事を尋ねると、外国人社員の登用予定も本社からの転勤の人員の予定もないと言うことだったので、是非よろしくお願いしますと頭を下げて面接を終えました。
一週間ほどで採用の電話が入りすぐにでも来て欲しいと言われ、明日伺いますと答えて電話を切り部屋の中を走り回って喜んだものです。
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外資系企業での仕事
出社するとすぐに人事担当の方が来てくれて待遇などの説明をしてくれました。
期待したほどではなかったのですが、一般の日本企業よりは高額な数字を提示してもらえました。
ただ所謂外資系企業とは違って日本企業の制度を基本にしたそうで、年俸制ではなく普通にボーナスが出る給与体系でした。
有給休暇やその他の福利厚生的なことも日本企業に準ずると言うことで長期の夏休みとかクリスマス休暇などは無かったです。
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モデルのマネージャー業|外国人モデルのスケジュール管理やメンタルフォロー
20代の頃、求人で見つけたモデルのマネージャー業の仕事をしていました。電話してすぐ面接、採用後マネージャーとしての仕事内容、1日の流れ、大変だったこと、いい経験になったマネージャー業、などを紹介しています。
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職種は輸出入の手配と在庫の管理というもので、業者との連絡がメインだからと言われました。
悪い条件ではなかったのですぐに本採用をお願いし、こちらから提出する書類などは用意していったので問題はなかったのですが、いきなり英文の書類を提示されサインをして下さいと言われて少し戸惑いました。
内容は秘密保持契約書で、まだ日本語訳が出来ていないからだと言われて少しの不安を抱えながらもサイン。
社会保険の手続きもすぐにするからと言われ若干不安も薄れたところで、職場に案内してもらい、ちゃんとデスクも用意されていました。
皆へのあいさつは別に設けるからとりあえず同僚だけには紹介しておくねと言われて待っていると、女性二人と男性二人が現れました。
ところが男性の一人はどう見ても西洋系の人だったので緊張感は一気に高まってしまいました。
女性二人と男性一人は日本人でしたが、もう一人の男性は予想通りでアメリカ人。
女性のうち一人は海外留学経験があって英語が出来るので、その外国人男性とは彼女に頼めば大丈夫だよと言われ少し安心。
後で聞いたのですが、そのアメリカ人はたまたま会社の前を通ったとき、日本語が勉強したいのでアルバイトは有りませんか的な事を言ってきたのがもとで採用されたそうです。
多人種同士での職場関係
初日から話が違うと思いながらもまずは仕事の内容の説明を聞きました。
発注や海外との交渉的な部分はアメリカ人男性と留学経験者の女性が担当し、私はその後を受けてフライトの確認や倉庫への搬入日などを決めると言うことでした。
部品倉庫が社屋内にあったのでそこの管理も任されました。
アメリカ人男性とはすぐに仲良くなれて、片言の英語での会話もとても楽しく思えました。
なにより外国人恐怖症が無くなったのは彼のおかげだと思っています。
外国人は彼一人だったのですが、本社から出張で来るアメリカ人がだんだんと増えるに連れて他のセクションにも外国人が入ってくるようになりました。
それにつれてどうしても英語での対応が求められかなり苦戦しながらも頑張ることができました。
外資系企業ならではの出来事
ある朝出社すると玄関前に一人の外国人が立っていて、玄関に入ろうとする人に声をかけていました。
私は挨拶をして普通に社屋に入っていったのですが、その後ろにいた同僚は「あなたは会議室に行っていなさい」と言われていました。
デスクに着くとすぐに部長から呼ばれ「リストラだ。」
「何も言われなかったなら残れるはずだが、何人かは即日解雇になるから」と言われました。
しばらくするとダンボール箱を抱えた社員が自分の私物を整理しにデスクに来ました。
その日だけで20人ほどが解雇になったのです。
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残れたとはいえ人員が少なくなった分仕事量は増え大変な毎日でした。
それから間もなくして、新しい社員も補充され平穏な日々は続いていましたが…。
そんなある日、緊急全体会議があると言われ全員が集められ社長から発表があり、「本社の決定で日本支社は撤退します。皆さんは今後の事を考えてください。」という内容でした。
日本の会社ではあり得ないことがこんなに簡単に起こるなんてと途方に暮れた思いで、私の外資系企業の職は閉ざされることとなりました。