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自分の得意なことを仕事に
デザインを考えたり、イラストを描いたりするのが好きだったのでそういう事を学べる学校に通っていました。
学校に来る求人でのデザイン会社でデザイン枠は本当に少なく、あっても営業とかだったりしたのでとりあえず見送り。
卒業した3月(本当に卒業してすぐ)にハローワークの一般求人にてデザイン会社のデザイン枠を見つけたので応募しました。
応募資格がデザイン経験2年以上となっていたのですが「とりあえず行ってみよう」と思い面接を予約。
今から考えると若いからこそ出来たような気がします。
今だったら恐れ多くて出来ないと思います。

作品集を持参で面接へ
スーツを着て、学校で制作した作品集を持って行きました(学校から面接に行く時にはそのようにして行けと言われていたので)。
社長が見てくださって「…まぁ 学生の作る作品だよね」といった内容のことを言われました。
雰囲気としてはアットホームと言うか、今から思えば社長はただ単にどういう作品を作ってどういう人間なのかを見て聞いているだけだったように思いますが、私は緊張していました。
知性ある言葉遣い云々ではなく(あまりに常識外れは駄目でしょうけど)ある程度話せて真面目に働くような人だったら良かったのかも知れません。
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作品は学校で作った物を本当に入れていったので、模写したリキテックス作品、スクリーントーンで作るイラスト作品、レタリング作品、と全部授業作品です。
作品とは言えるのかどうかと言う所でしたね…。
面接の結果
私ともう一人、未経験の男性が最終まで残っていたみたいですが、結果として私が採用されました。
聞くところによるとその男性はとてもやる気はあったけど、デザイン経験は全くなかったみたいです。

過去に落とした人は最初は選りすぐり、その後は年齢層が高くなったり…という感じだったみたいです。
若くてやる気のある子を望んでいたようですが、私はタイミング的に強豪もいなく、かなりラッキーな感じで入れました。
デザイン会社に入社後の仕事内容・大変だったこと
仕事内容
チラシ、ポスター、カタログ、雑誌の広告ページ、学校案内、新聞広告などそれらの広告物を作り上げる過程で、
- それに付随するイラストを自分で描く
- どのようなデザインで魅せるか考える
- 写真を切り抜いたり加工したりする
長い文章の制作物なら文字打ちがメインになるような仕事もあります。
初めは機械操作でよくつまづいていたので、何度も何度もやり直したりして時間がとてもかかってしまいました。
初期のミスとしては、時間をかけて半分以上作ったのにデータを飛ばしてしまったりした事です。
これはまめに保存する事である程度クリア出来る話なのですが最初はそういう事すら解っていなかったのです。
あと大変なことはイラストを速く描けるようにならなければいけない事です。

好きなものを好きなように描く訳にもいかない中で、ある程度のクオリティを保ちつつ、さっと描いていかなければページが仕上がりません。
機械操作は慣れれば使えるようになりましたがイラスト制作の方はなかなか解決出来ませんでした。
もう一つ、デザインもなかなかイメージが湧いてこなくなってきます。
最初の頃はこういうのにしようとか色々出てきますが、毎日作っていく中でどうしてもマンネリ化してしまいました。
今から思うとアウトプットばかりしていたからですね。
どこかに行って感銘を受けたりとか出来たら良かったんですけど、日々仕事の中では難しかったです。
イラストとデザインについてはやればやるほど難しさに気付いて行き詰まるようになってきました。
常にインプット出来るような環境を準備しておくと良かったかもしれません。
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実際に作業に携わり身につくことはたくさんある
この仕事をしてきて良かったと思うことは、DTPに関する知識を学べた事です。
正直デザイン(技術的な事ではない)は好きであれば好きなように作れますが印刷に関わる事、決まり事のようなものは現場に入って数をこなす事で理解しやすくなります。
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あとはillustrator、photoshopの操作、Macintosh全般の操作の仕方が出来るようになります。
学生の頃も使えるくらいには習得して卒業したのですが、仕事としてするとまた違います。
学生の頃の「使える」とはレベルが変わってきます。

実は学生の頃はMac操作が苦手でどうしようもなかったのですが、さすがに毎日毎日使うので自分の手のように使えるようになりました。
給料面・休日面は?
休日面
日曜・祝日は完全にお休みでした。
呼び出される事もありません。土曜日は月の半分くらいは出勤していました。
あらかじめ会社カレンダーで年間予定が一年分出ており、ほぼ狂うことは無かったです。
私の知っている友達や知人で、この職業をしている人はほとんどそのような感じでした。

給料面
お給料は最初の3〜4ヶ月は14万くらいでした。
最初の夏のボーナスも新人の私だけ無かったように思います。
多分(きっと間違いなく)経験者を入れる予定の所を私が入り、見習い扱いとしたのだと思います。
その後多少上がって16〜17万前後ぐらいでした。
私の先輩はもっと貰っていたようです。ちなみに残業はしたり、しなかったりでしたが残業代は入りませんでした。
残業は深夜12時を過ぎる事もあれば、日中何の仕事の予定も無いという日もありました。
実家暮らしで特に用事もない学生上がりでしたので、実を言うとそんなに苦ではなかったです。
自分の好きな仕事を自由な環境でできる職場でした
イラストとデザインについては行き詰まる事も多々ありましたが、かなり自由な環境で働いていました。
同期と呼べる人もいませんでしたが、もしかしたら焦りを感じる事もなくて良かったのかもしれません。
私が働いていた職場ではいつもラジオを流していました。
基本的にはおしゃべりをする訳ではなく皆、自分の仕事を黙々とこなすのですが、ラジオから流れてくる話に思わずクスッと笑いが漏れるような事も多々あり気楽な職場でした。
突発的に残業になる事も多かったのですが普段聞かないラジオ番組に切り替わるのがまた新鮮でした。
そうか、この時間までいるとこのラジオ番組なんだな、とか。
毎日聞いていると自分の好きな番組の時間帯が段々と楽しみになってきたりもして…。
こんな風に書くとひたすらラジオ聞いている人みたいですが、人の話し声って結構無意識に聞こえてきてしまうんです。
写真の切り抜きとかしているとどうしても耳に入ってきてしまいますね。

あと自分のタイミングで仕事が出来る方であったように思います。
職場にもよるでしょうが、私が働いていた所では残業代が残業代として付かないのでほぼ自由でした。
一旦ここで切り上げて近くのコンビニで軽い物でも食べてから深夜まで働く、なんていう事も出来ました。
そういった事で長い残業でもあまりストレスを溜め込まずに済んだかなとは思います。
職場環境と時代にもよるかなとは思いますが。
本来なら経験者が入る所をたまたま私が見習い枠として入れてもらった形で、確かに給料は安かったりとかもありましたが、そうでなければデザインで働ける事は今後も無かったんじゃないかと思います。
実際学校に来るデザインの求人は本当に少なかったですし、優秀な生徒さんと張り合わなければいけませんし…。
私には無理だったと思います。
こちらの会社で働かせて頂いて自宅暮らしでお金に困っていた訳じゃなかったので出来る事だったかもしれませんが、それこそこの経験はお金を払ってでも習わせて貰うぐらいの価値はあると今では思います。