ホテルでの派遣勤務|覚えることも不満も多いブラック企業での体験談



派遣社員としてホテルで働いていた時のこと


5年ほど前のことになりますが、大学を出てすぐの頃中々就職先が決まらずに、仕事をどうするか悩んでました。

そんな時、大学時代の友人から職場の人数が足りないから手伝ってくれと言われたので、派遣という形でしたがある会社に就職することにしました。

その会社は、その地域にあるホテルで宴会や結婚式の披露宴などが行われる際に給仕係として社員を派遣する会社でした。

私はそのような仕事の経験が無かったため、実際に勤務できるか心配でしたが、会社側と友人から仕事に入る前に研修をしっかりするから大丈夫という説明があったため少し安心していました。

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入社した時のこと


面接時は人事部の人と、もう一人(役職は忘れました)が対応してくれたのですが、終始穏やかに進み、面接と言うより談笑という表現がふさわしいくらいで、特に何事もなく入社となりました。

入社してしばらくは最初に説明があった通り、研修に通う毎日でした。

通っていたというのは、その会社が別のマナー研修をやっている会社に新人の研修を依頼をしていたので、入職した会社とは別の会社に毎日通っていました。

期間としては一ヶ月くらいでしょうか。
平日朝8:00から夕方17:00まで、ぎっしり研修の毎日でした。

<研修で学んだこと>

●挨拶のマナー
・言葉遣い
・お辞儀の角度
・お辞儀をする秒数
・お辞儀の使い分け など

●グラスや食器の拭き方
●配膳・下膳の方法
●テーブル・食器のセッティング
(会ごとにテーブルや椅子の配置があるのですが、種類も多く、形式の呼び方のクセが強過ぎて中々覚えられませんでした。)

ホテルでは色々な方が来られる中で、食器の配膳など素早くテキパキ動くことが重要です。


今思い返せば、そのマナー研修の講師が昨今テレビで見る誰かにそっくりなのですが、もしかしたらその人本人だったのかもしれません。

一番大変だったのが、マナー研修を行っている会社への移動です。

研修を受けていた会社は、自宅からかなり遠く、その頃は車も持っていなかったので、公共交通機関で通っていました。

朝は6:30には家を出発しなければならず、満員の電車に揺られながら通勤していました。

後日知らされたのですが、研修期間中は交通費が支給されていませんでした。

入職する前は、交通費は支給すると言われていたのですが、研修期間中は支給されないことを後日伝えられました。

もちろん研修中も給料は発生していたのですが、それでも基本給の2/3に減らされており、少し納得のいかない状況でしたが、研修中ということもあり「仕方ないか」くらいにしか思っていませんでした。

しかし、この時点で気付いていればよかったのです。この会社がブラック会社であるということに。

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ブラックだと気付いた瞬間


一ヶ月の研修の後、初勤務の日が訪れました。
勤務初日はその地域のホテルで宴会があるというので、その宴会の給仕係として派遣されることになりました。

宴会の開始は18:00、その二時間前の16:00にホテルに集合ということでした。
その日は、私を職場に誘ってくれた友人と一緒に勤務することになっていたので、幾分か気は楽でした。

最初に取り掛かったのは会場のセッティングでした。

その日はパーティ(いわゆるパーティ形式)という形のテーブルセッティングだったので、割と分かりやすかったのすが、テーブルなどの重量物を運ぶのはほとんど私の役目。

各ホテルに派遣リーダーなるものがいるのですが、そのリーダーは口を動かすだけで体はまったく動かさず、ホテル側のスタッフと談笑しているばかりでした。

その日、私同様、初出勤だった新人社員が別に3人いたのですが、彼らも同じ状況でした。

しかし、その内の女性だけは違い、リーダーやホテルスタッフとの談笑に混じっていました(ちょっと可愛かったのもあると思います)。

なんとかセッティングが終わり、次はグラスや食器の設置です。

しかし、そこでも事件が…。お客さん用の食器類はセッティングするときに、一度「乾拭き」するのですが(指紋などが付かないように)、拭いた物をホテルスタッフがまた触っているのです。しかも素手で。

「仕事ができているかチェックする」という説明をしてきましたが、明らかな嫌がらせでした。
おかげで私たちは、繰り返し食器を拭かなければなりませんでした。

若い人が一生懸命仕事をしているのに嫌がらせをするような嫌な大人にはなりたくないものです。


何とか時間内に宴会の準備を終わらせ、宴会が開始となりました。

私はその日、ドリンクサーバーといって、小さなバースタンドに立って、注文されたドリンクを作る役割でした。

ビールや焼酎、ソフトドリンクと、ドリンクの種類は少なかったのですが、なにせ宴会なので、注文の回転が早く、初めてということもあり、なかなか仕事が追い付きませんでした。

それでも何とかまわしていたのですが、他の新人二人は配膳と下膳という給仕係のひな型とも言える仕事に就いていたので、もっと大変そうでした。

宴会も終盤に差し掛かった時に、下膳の途中に、新人の一人がホテルスタッフとぶつかり、ホテルスタッフの運んでいたいくつかのグラスが落ちて割れてしまいました。

会場は少し薄暗く、盛り上がっていたのもあり、会自体にはそこまで影響はなかったのですが、新人の彼はスタッフに裏に呼ばれ激しく恫喝されていました。

決して彼だけのミスではないと思うのですが、それでも完全に彼の責任にされていました。
宴会自体は無事に終わり、残る仕事は最後の片付けだけでした。

テーブルクロスの撤去と椅子やテーブルの収納が主だったのですが、またもや重量物の運搬は私たち新人のみ、むしろグラスの件もあったので、ホテルスタッフ側からは新人の連帯責任とも言わんばかりにこき使われました。

すべての仕事が終わったのは23:00でした。
当初は22:00までの予定でしたが、予定通りに終わらなかったのをまた私たちのせいにされました。

そして、ホテル側から会社側へ1時間の予定時間超過分は給料を払わないということを伝達すると言われました。

自分たちが仕事をしない上に、終業が遅れたのを私たちのせいにされたのは納得いかなかったのですが、最初の出勤ということもあり目をつぶりました。

派遣会社ではありましたが、時給制(1100円/時間)で1時間分のタダ働きは正直きつかったです。
しかし、その後出勤を続けても、全く待遇は変わりませんでした。

おまけに、私に仕事を紹介した友人はすぐに会社を辞めていました。

何度か出勤を繰り返して「もしかしたら…ここは相当ブラックなのでは」と言う気持ちはありましたが、他に働き口もなかったので、その時には会社に気持ちを伝えられませんでした。

しかし、給料日になって明細を見た時におかしなことに気付きました。
明細に記載されている給料が明らかに自分達で計算した給料よりも低いのです。

これにはさすがに納得できずに、会社を問い詰めると、これまでの宴会で破損したホテルの備品の弁償代が私たちの給料から引かれていました。

この瞬間にブラックだと確信しました。
流石にこれには我慢できず、入社一ヶ月半で退社を決意しました。

そして、驚くことに、退社する旨を会社に伝えた際に、「友達を紹介してくれ」と頼まれました…。ようやく「からくり」がわかりました。


ブラック企業退職


私と同時期に入社した新人も同時に退社を表明しました。

そんな感じでずっと回している会社なので、長く勤めている社員はいないのでしょう。

ホテル側からはいいように使える雇用者が来たとしか思われてないのではないでしょうか。

そんなホテルだとは知りませんでしたが(その地域では結構有名なホテル)絶対に利用してやらないと思いました。

退職した後、他の友人から誘いがあり、別の仕事に就くためにその土地を離れたのですが、最近そこを訪れた際に、その会社はなくなったいました。

潰れるだろうことは予想はしていましたがね。

NY

NY

投稿者プロフィール

名前:NY      性別:男  年齢:30代
出身地:岡山  趣味:読書・旅行・テニス

就職・転職・資格取得に役立つサイトを作ろうと思い作成しました。
このサイトでは実際に各業種で働いた人達・資格取得をした人達の体験談を載せいています。
少しでも皆様の就職・転職・資格取得に役立てば幸いです。

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