新卒で入社したブラック企業|若者を狙った悪徳会社の全貌



何も知らない新卒を騙す会社


私が新卒で入社した企業は、今思えば紛れもないブラック企業でした。
就職活動がうまくいかず、もうどこでもいいや!と決めて入社したのがその会社でした。

思えば、面接のときから変な予感はありました。
1次面接は人事担当、2次面接は社長、と聞いていたのに、1次面接から突然社長が登場したのです。

だらしない服装、ため口、なんだかえらそうな雰囲気・・・・・・。一応型通りの面接はやりましたが、「で、結局なんなの?ちょっと考えてみなよ」と言い残し、なぜか会議室に1時間くらい放置されました。

バイトの予定があったので切り上げて帰りましたが、結果はなぜか合格。
あの面接のどこに受かる要素があったのかもわからないまま、入社を決めました。
そこしか行くところがなかったというのと、当時はバカだったので、なんとなくもしかしてすごい社長さんなのかも!?という期待感から入社しました。

入社前から少し社員とやりとりすることもありましたが、連絡が来るのはなぜかいつも深夜か明け方。

仕事後のプライベートの時間に連絡をくれているのかな?と思っていましたが、話の中から「あ、この人会社に泊まってるんだ・・・・・・」というのがひしひしと伝わってきました。
でも、そのときはそれでも頑張ろう!と思っていました。

頻繁に退職者の出る企業は要注意


入社してまずやったことは、契約書の提出でした。
そのときに気づくべきでしたが、基本給が全然違う・・・・・・?おそらく税金などのからくりでいろいろとあるのでしょうが、当初言われていた内容と給与が大幅に異なりました。

支払いは翌月末。なんと、4月・5月を文無しで過ごすことになったのです。
引っ越してきた同期もたくさんいたのですが、引っ越し代もほとんど出なかったらしく、みんな歓迎会に行くにも金欠でかつかつで過ごしていました。

入社3日目くらいに、先輩社員の退職のあいさつがありました。
若い社員が多いから転職も多いだろうしな~と思っていましたが、2週間目、3週間目とどんどん退職者が増えていきました。

人がどんどん辞めていく会社は紛れもなくブラック企業です!

不安に思って先輩社員に聞くと、この会社は1年勤めれば長いほうだよ、と慣れたことのように言われました。

今時はそうなのか・・・・・・と思いましたが、辞めていく社員がみんな死にそうな顔になっているのと、会社への恨みつらみを語っていくので少し怖くなりました。
それでも、自分は3年は勤めるぞ!と決意しました。


仕事すらろくに教えてくれない職場


仕事内容はもっとひどかったです。なにも決まっていませんでした。
若い社員ばかりの会社によくあることなのでしょうが、なにも決まってないということは自分で決めていいんだよ!という耳なじみの良い言葉を使って、結局こっちに押し付けていくというスタイルの職場でした。

先輩社員にどうしたらいいですか?と聞いても、そんなの自分で考えろ!のオンパレードでした。

がむしゃらに仕事をやっていく中で少しばかりは楽しさも感じてはいましたが、やっている仕事内容は詐欺にも近しいような代物。

できないことをできますと言ったり、納期が守れなかったのをファイルの添付ミスですと言ったり。
もしかすると他社でもあるのかもしれませんが、偽名を使ったり経歴を盛ったりない製品をあたかもあるかのように商談したりするのは苦痛でした。

それでも、当時は他の会社のことを何一つ知らなかったので、会社というものはそうやって成り立っているんだと信じていました。

ブラック会社にいると最初は辞めたいと思っていてもしばらくすると慣れてくる自分がいます。

唯一の救いは、先輩社員と同期の仲間たちが優しい良い人たちだったことです。
今思えば、優しい良い人たちだからこそ会社が変でもこれは自分が悪いんだ、と思い込んで自分を責めてしまって辞められなかったんだな、ということがわかります。

とにかく、良い人たちばかりでした。
社長のめちゃくちゃな要求にも慣れてきて、じゃあどうしたらいいか、どうやって頑張るか、一緒に考えてくれるような人が多かったです。

もちろん、良い人ばかりではありませんでした。
自分たちがやっていることが詐欺に近いとはまったく思わず社長を信じ込んでいる人、仕事のストレスをまわりにまき散らす人、さまざまでした。


転職を本気で考えたきっかけ


地獄のようだったのは、若い社員が多かったことで、社内恋愛が多かったことです。
会社は仕事をする場所、と言い切るつもりはありませんが、仕事に私情を挟むのはどうなのか、いやいや大人でしょ?しっかりしてよ、と思うこともたくさんありました。

好きな女性社員とだけ営業に行きたがる男性社員。社内に次から次に手を出していくお偉いさん。
男性社員とみれば色目を使う女性社員・・・・・・。社内で二股騒動などもあったようです。

また、いじめもあったようで、ある特定の部署は必ず半年くらいで人が辞めていきました。
お局社員のいじめに耐え切れなかったようで、明るく元気だった社員がどんどん元気を失っていきました。

決定的だったのは、給料をカットされたことです。
どうしようもない会社なので、昇給がないこと、ボーナスがないことについてはいまさらもうどうしようもない、とあきらめていました。

3年目になっても一向に給料は上がらず、むしろ税金で下がる一方でした。
理不尽に手当を減らされたこともありました。
報酬は入社後平行線どころか、マイナスです。3年目の終わり頃、突然月給を4万下げるという宣言をされました。

給料がどんどん下がっていくというのはなかなかのブラックですね。

これまでだって20万そこそこで生きてきたのに。東京で生きていくにはお金がかかります。
若手のうちは、いま低くても長く勤めていれば・・・・・・という希望が持てましたが、20代後半に差し掛かるところで4万カット。

昇給・賞与なし。仕事のスキルはついたんだかついてないんだか、全部自力でやっている。
もしかしてここにいる意味はもうないんじゃないか?というよりももはやこの給料では生きていけないんじゃないか?と思いさすがに転職を考え始めました。


転職後に改めて気づくブラック企業の恐ろしさ


転職をする、と決めてからは精力的に転職活動をし始めたのですが、結局ついたスキルが何もないに等しかったので、転職活動は難儀しました。

上司に辞めると告げたところ、ものすごく引き止められて、なかなか仕事を休むこともできませんでした。
辞めるということは絶対だと決めていたのですが、給料を上げるだとか、役職をつけるだとか、いろんな言い訳をされて引き止められました。

しかし、これまで辞めていった人たちもみんなそう言われていたし、それで辞めなかった人たちは結局給料も上がらないし役職もつけられないし、嘘をつかれていたことは知っていました。
そのため、毅然とした態度で退職を告げることができました。

ブラック企業ほど辞めると告げた時に、できもしない条件で引き留めようとするものです。

しかし、辞める直前にちょうど案件が炎上してしまったので、途中から転職活動をすることがまったくできなくなってしまいました。

案件が炎上するのは毎度のことなのでもう謝るのもリカバリするのも慣れっこではあったのですが、さすがに辞める直前だとモチベーションも上がらずまわりも守ってくれず、そこは結構つらい気持ちでした結局、退職後にブランクができてしまいました。

転職後に思ったことは、やっぱりあの会社はおかしかった、ということです。
新卒だと最初に入った会社が基準になるので、ちょっとおかしいな、と思っても、これが社会のスタンダードなんだ、と思い込んでしまうことがあります。

しかし、次の会社では、仕事はきちんと教えてくれたし、嘘もつきませんでした。
感動しましたが、当たり前のことだったんだ、と気づきました。

よく3年は勤めなさい、と言われることがありますが、3年もいなくてよかったんじゃないか、という後悔はいまだに残ります。

NY

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投稿者プロフィール

名前:NY      性別:男  年齢:30代
出身地:岡山  趣味:読書・旅行・テニス

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