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人気の資格の一つである『電気主任技術者』。
電気関連の職に就きたい方には非常に役立つ資格で、取得していると就職や転職の際にも大きなアドバンテージになります。
今回は電気主任技術者の資格について詳しくご紹介します。
目次
電気主任技術者の種類
電気主任技術者の資格の種類には以下のようなものがあります。
電気主任技術者の種類
Check!
- 第1種電気主任技術者(大学の電気専攻)
- 第2種電気主任技術者(短大の電気専攻)
- 第3種電気主任技術者(高校の電気科の卒業レベル)
電気主任技術者の1次試験、2次試験
試験は毎年1回行われます。
「第1種電気主任技術者」と「第2種電気主任技術者」の試験は、1次試験と2次試験に分かれており、1次試験に合格した人だけが2次試験に進むことができます。
1次試験は選択肢から正しい答えを選ぶ形式で、2次試験は主に記述式の計算問題や論述問題が出題されます。
「第3種電気主任技術者」の試験は1次試験のみです。
1次試験の科目内容
- 理論
- 電力
- 機械
- 法規
全ての科目に合格することで、全体としての合格が成立します。
各科目の合格基準は基本的に60%程度ですが、実際の受験者の解答状況を考慮して、科目ごとに決定されています。
そのため、難易度が高く多くの受験者が解けなかった科目では、比較的低い得点でも合格となることがあります。
4つの科目を一度に合格する必要はなく、合格した科目については翌年やその次の年の受験時に申請を行うことで免除されます。
したがって、3年間のうちにすべての分野に合格すれば、2次試験に進むことが可能です。
2次試験の科目内容
- 「電力・管理」
- 「機械・制御」
1次試験とは異なり科目別合格制度が無く、1年で両方の科目に合格する事が必要ですが、不合格になった翌年に再度受験する場合には、1次試験が免除される事になっています。
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電気主任技術者 第1種~第3種
電気を送受信するための機器や設備は「電気工作物」と呼ばれていますが、「電気事業法」という法律によって、事業用の「電気工作物」を設置する際には、工事や維持、運用に関する安全管理のために「電気主任技術者」を選任し、安全を確保する責任を持たせることが義務付けられています。
「電気主任技術者」は「第1種」「第2種」「第3種」といった分類があり、それぞれの担当範囲が異なります。
各種の担当範囲
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- 第1種電気主任技術者:全ての事業用電気工作物が業務範囲
- 第2種電気主任技術者:電圧が17万Ⅴ未満の事業用電気工作物
- 第3種電気主任技術者:電圧が5万Ⅴ未満の事業用電気工作物(出力5千KW以上の発電所を除く)
受電設備については、大規模なビルでも5万V未満のケースが多く、「第3種電気主任技術者」の資格を持つ人が担当できる場所がたくさんあります。
「第2種電気主任技術者」は5万V以上の受電設備や電力会社の送配電設備を主に扱い、「第1種電気主任技術者」は電力会社の設備を担当することが多いと言えるでしょう。
「電気主任技術者」は、電気に関する資格の中でも非常に高く評価されることが多く、電気関連の業務を行う企業への就職において大きなアドバンテージとなる資格です。
特に、電力会社や大規模な工場を持つ企業、さらには大型ビルやホテルを運営する会社、電気設備の保守や管理を行う企業などへの就職において、非常に有効な資格であると言えるでしょう。