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英会話講師になるには?イギリス留学経験者の私が就職した仕事

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英会話講師を目指した理由

昔から興味があった英語を現地で学ぶために、勤めていた会社を辞めてイギリスへ旅立ちました。

留学から帰国した後、英語力を維持しながら働ける職場を探していたところ、「英会話講師」という仕事に出会いました。

 

英語が得意・教えることが好きな方には最適な仕事です。

 

学生時代に家庭教師のアルバイト経験もあり、もともと人に何かを教えることが好きで得意だったことも、この仕事を選んだ大きな要因だったと思います。

 

 

英会話講師の面接・研修

面接の流れ


  • 英語力をはかるための筆記試験



  • 人事担当である日本人講師の方と面接(日本語でこれまでの経歴や志望同期などを聞かれました。)



  • その日本人講師同伴でネイティブスピーカー講師(イギリス人女性)と面接



 

最後のネイティブスピーカーの講師との面接では、英語や海外留学の体験について、友達と話すようなリラックスした雰囲気で、笑いを交えながら約10分間お話ししました。

人と接する仕事なので、明るくて前向きな態度で会話することを意識しました。

 

英語を話すときは特に「明るく」「リアクション」に気をつけて話すことが重要です。

 

その後、採用が決まり、3泊4日の研修旅行に参加しました。

まずは使用する教材の説明や教え方、生徒への対応などの基本を学び、その後グループに分かれて実際に授業を組み立てる練習を行います。

 

事前にレッスンの準備をし、他の新人講師たちを生徒として想定し、皆の前で模擬レッスンを行います。

これを何度か繰り返した後、最終日には実際のレッスン時間50分を想定し、生徒が入ってくるところからレッスンが終わるまでを発表します。

その際、研修担当の講師がノートとストップウォッチを手に厳しい表情で見守っているため、緊張感は高まります。

 

英会話講師になるためには、念入りな研修を行うんですね。緊張感が張り詰めた空間の中でのレッスンは身が引き締まる思いです。

 

研修が終わった後には、生徒役として参加していた同僚たちや研修担当の講師からの感想が寄せられますが、中には厳しい意見もあり、和やかな雰囲気とは言えません。

とにかく、研修は非常に大変だったというのが正直なところです。

 

まだ慣れていないため、準備にかなりの時間がかかり、最終発表の前には徹夜で準備をしている人もいました。

学校の方針がマニュアル通りの指導ではなかったため、事前に絵を描いたり、資料を作成したりと、みんな忙しく動き回っていました。

 

研修は数年ごとに行われますが、海外研修もあり、自由時間も確保されるので、次回はただ辛いだけの研修にはならないでしょう。

もちろん、発表のための準備はしっかり行う必要がありますが。

 

英会話講師の一日の流れ

 

研修終了後は、翌日から採用決定の学校へ出勤です。

勤務時間

常勤講師

  • 週休2日
  • お昼12時から21時までの給料固定制

非常勤講師

  • 週休2日
  • お昼12時から21時までの間、担当するレッスンの数によって時間割が組まれ、勤務時間が変動

非常勤講師の場合、その日の初めてのレッスンの20分前には出社する必要があります。

もちろん、前日までにその日のレッスンの準備を済ませておくことが大切です。

 

1レッスンの時間は45分から60分です。

その後にレッスンが続く場合、休憩は5分から10分程度です。

 

レッスンが終わった後に生徒と少しお話ししていると、次の生徒が来てしまうことがよくあります。

時間に余裕がある曜日には、お昼12時に1レッスンを行い、次は17時からというように、間が空くこともあり、そうなると非常勤講師には厳しい状況です。

 

生徒に合わせた時間スケジュールを組んでいるので、講師にとっては不規則なスケジュールになりますね。

 

時給制のため、教えていない時間は計算されず、無給となるため効率が悪いです。

その間は外に出たり、好きなことを部屋で楽しんだりする自由があります。

 

週に一度、日本人講師向けに外国人講師が英語のレッスンを行い、逆に日本人講師が外国人講師に日本語を教える時間も設けられています。

レッスン中は日本人講師であっても日本語は一切使わず、ほぼ一日中英語を話すことになります。

 

また、各種試験対策のレッスンも担当していたため、準備の際に単語を調べたり、実際の問題に取り組んだりすることで、自然と自分の勉強にもつながっていったようです。

講師として働き始めてから、TOEICのスコアもさらに向上しました。

 

 

英会話講師の辛いところ

担当生徒の英語力が向上したり、受験や試験に合格したという報告を受けると、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。

しかし、「教える」以外にもやらなければならないことがあります。

それは、生徒の契約更新をサポートすることです。

 

更新の際には専門の日本人担当者がいますが、講師としては生徒一人ひとりに英語を続ける重要性を伝え、契約更新に向けての話し合いを行う必要があります。

経済的な理由で続けたくても続けられないと本音を語る生徒に対して、続けるように説得するのはとても心苦しいです。

 

ノルマというわけではありませんが、講師ごとに契約更新率が公表され、更新率が低いと自分のレッスン内容が否定されているように感じてしまい、あまり気分が良くありません。

 

英会話講師の給料

 

さて、お給料についてですが、非常勤講師の初任給は時給2,000円からスタートします。

1年契約で、契約が終了する際には更新の面接が行われます。

更新する場合は、経験や勤務態度、更新率などを考慮して、時給が上がる可能性があります。

担当する時間数によって、月々の給料は変動します。

 

レッスンを行った時間のみがカウントされるため、準備にかかる時間は無給となります。

仕事を始めたばかりの頃は、準備に多くの時間を費やすことになりますが、ここは辛抱が必要です。

慣れてくると、以前に作成した資料などが活用できるので、ずいぶん楽になります。

 

 

勤務する場所によって雰囲気はさまざま

英会話学校では、その勤務する学校によって雰囲気は異なり、同僚たちは以前勤めていた会社を辞め海外留学を経験し、帰ってきてから講師として働き始めた人がほとんどです。

外国人講師も、1年もしくは2年ほどで交代していくため、年功序列の雰囲気はありません。

 

環境もよく、ある意味自由のきく職場に6年ほどいましたが、結婚と同時に海外に行くことになり退職。

今でもあの頃の生徒たちとは連絡を取り合っています。

 

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