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ブラック企業といえば何の職業?と聞くとまず『IT企業』と答える人が多いのではないかと思うぐらいブラック企業のイメージが張り付いていますね。
実際にIT企業はブラックだと言えるのでしょうか?
IT企業の仕事内容やブラック企業体験談を紹介していきます。
目次
IT企業がブラックだと言われる理由は?
さて、まず気になるのがなぜIT企業がブラックだと言われるようになったのか?
2008年に、【ブラック企業に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない】という書籍が発行されたのをご存知ですか?
名前の通りブラック企業なIT企業に勤めた主人公の物語です。
その翌年に映画化にもなり、観た方も多いのではないでしょうか。
この印象が強く残り、IT企業=ブラック企業というイメージがついてしまっている方もいると思います。(私もそのうちの一人・・)
イメージだけでなく、実際にIT企業がブラック企業だと思われる理由は以下の通りです。
IT企業がブラックだと思われる理由
- 過酷な労働環境
- 不公平な労働条件
- ワークライフバランスの欠如
- パワハラやセクハラ
- キャリアの発展の不公平
過酷な労働環境
多くのIT企業ではプロジェクトの締め切りや顧客の要求に応えるために、従業員に対して過度な労働を要求する場合があります。
長時間労働や休日・深夜勤務の頻繁な要求などがその例です。
不公平な労働条件
時給や給与が低いにも関わらず、高いパフォーマンスを求めるなど、不公平な労働条件が存在する場合があります。
また、残業手当が支払われない、労働基準法や労働契約に違反する条件があることもあります。
ワークライフバランスの欠如
多くのIT企業では、プロジェクトの進行や技術の急速な変化に追いつくために、従業員に対して残業や休日出勤を強制する傾向があり、従業員のワークライフバランスが損なわれる場合があります。
パワハラやセクハラ
上司や同僚からのパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントが広まっている場合、従業員の精神的な健康や仕事のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
キャリアの発展の不公平
能力や実績に関係なく、人種、性別、年齢などの要因で昇進や報酬が不公平に与えられる場合があります。
このような環境がIT企業では起こりうる可能性が高いというのが現状です。
それだけITの仕事内容は過酷だということですね。
ITの仕事ってどんなことをするの?
そもそも、ITとはどういうこと?どんな仕事をするの?
基本的なことがわかっていない人も多いと思います。
ここで、ITについて解説していきます。
ITとは?
"IT" は情報技術(Information Technology)の略称。
情報技術は、コンピューターや通信技術などを利用して情報を収集、処理、保存、送信するための技術全般を指す。
例えば、ソフトウェア開発企業、ハードウェア製造企業、情報セキュリティ企業などが「IT企業」に含まれます。
IT業界は急速に成長しており、多くの人々がコンピューターやインターネットなどのテクノロジーを使用して日常生活やビジネスを行っています。
IT企業でおこなう仕事
IT企業の仕事内容
- ソフトウェア開発
- ハードウェア製造
- インフラストラクチャーサービス
- 情報セキュリティ
- コンサルティング
- デジタルマーケティング
- データ分析
ソフトウェア開発
ウェブアプリケーション、モバイルアプリケーション、データベースシステム、エンタープライズアプリケーションなどの様々な種類のソフトウェアを開発。
ハードウェア製造
コンピューター、サーバー、ネットワーク機器などのハードウェアを設計、製造、販売する。
インフラストラクチャーサービス
企業や組織に対して、ネットワーク、サーバー、ストレージ、クラウドサービスなどのインフラストラクチャーを提供する。
情報セキュリティ
データやシステムを保護するためのソフトウェア、ツール、サービスを提供する。
コンサルティング
顧客に対して技術的なアドバイスや戦略を提供し、情報技術を効果的に活用する方法を支援する。
デジタルマーケティング
ウェブサイトの開発、デジタル広告、ソーシャルメディアマーケティングなどのデジタルマーケティングサービスを提供する。
データ分析
ビッグデータ解析や機械学習などの分析サービスを提供し、企業がデータを活用して意思決定を行うのを支援する。
ITはブラック企業が多い?
ここで、IT企業に勤めいていた方50人に、ブラック企業だったかそうでなかったかのアンケートを取りました。
結果を紹介します。
ITのブラック企業に勤めたことがある?
8割以上の方がブラックなIT企業で働いていた経験があるようです。
どういったことがブラックだったのかもアンケートをとっているので見ていきましょう。
ブラックだと思ったこと |
いつも怒鳴り声が聞こえたり暴言が飛び交っている |
作業場所が狭い |
1年間で休日が3日、毎月の残業時間は200時間越えなのに裁量労働制で残業代が月20時間分しか出なかった |
1ヶ月以上前に有給休暇を申請したのに当日は体調不良で休むよう上から指示された |
働けば働くほど良いとされる昭和の風潮が色濃い職場だった |
残業手当が支払われない、健康診断が行われていない |
退職する人の大半が心か体のどちらかまたは両方を病んでいた |
一人一人の担当が違い上司からの助言やフォローもなく連携協力できずトラブルも全て一人でやらなければならないワンオペ状態 |
社長に従順でないと怒鳴られるし意見も言えない |
ノルマ達成まで残業を強いられる |
残業時間に対して残業代が少ないことを上司に伝えると「仕事ができないから残業になるんだろ」とあしらわれた |
深夜まで残業 |
社長の機嫌が悪い時にミスが発生すると社員全員居残りで社長の説教を朝方まで聞くことがあった |
スキルの高い担当者に負荷がかかることが多い |
プロジェクトメンバーがフル稼働して余力がない状態にあるためメンタル異常者が続出して過労死の事例も多くある |
年数を重ねれば重ねるほど残業が増えていく |
昔は体育会系のノリが強くノルマ必達のために会社に寝泊りする人もいた |
人間関係が悪い |
とにかく残業が多かった。1ヶ月100時間超えがザラで全く自分の時間がとれなかった |
毎日帰宅が0時過ぎになる生活が続いた |
休日出勤が普通で最高14連勤した |
営業時間がある仕事ではないので朝は早くから、夜は遅くまで仕事ができてしまう |
残業も土日も関係なく出社する必要があった |
実態損益と報告用損益の二重管理が常態 |
社長のワンマン経営 |
残業時間を少なく申告させたり別の月に繰越させる |
納期に間に合わせるために徹夜して仕事をしていた |
社長の好き嫌いで人によって昇給やボーナス額が違う |
残業時間がとんでもなかった |
クレーム対応を若手女性社員1人に任せる |
休まず働けという典型的なブラック企業 |
新入社員の半数が入社2ヶ月で辞めていった |
会社の業績は上がっているのに収入が下がっている |
ハラスメントが上層部で認識されているのに見過ごされている |
長時間労働が常態化し休日出勤も当たり前のようにあった |
研修に強制出席しなければいけなかったのに残業代が出なかった |
残業や休日出勤が多いというイメージ通りの回答が多々ありました。
あとは社長がワンマンだったり怒鳴り声が聞こえたりなどの職場環境が悪い印象も見受けられますね。
逆に、ブラックだと思わなかった人の意見も紹介します。
ブラックだと思わなかった理由 |
残業も少なく上司から圧力も特になかった |
福利厚生が良かった |
社内は静かでみんな黙々とパソコンに向かっていました |
現在のIT企業はフルフレックスで在宅勤務可のところも多く割とホワイト寄り |
フレックスタイム制を採用するなどある程度自由度のある職場だった |
働きやすさに配慮した職場だった |
ブラックだと思う理由とは真逆にいい職場ばかりですね。
IT企業の中にも働きやすい環境づくりに心がけている会社もあるようです。
ブラック企業とはいえ、ITに携わる仕事ならではのやりがいを感じられることもたくさんあります。
以下は、IT企業で働いていて嬉しいと思う瞬間についてのアンケート結果をまとめています。
IT企業で働いていて嬉しかったこと |
無駄のない仕組みを設計できた時 |
自分の組んだプログラムが動いている時 |
納品した後に顧客から「ありがとう」と言われた時 |
常に情報が更新されるため新しい知識や経験を得られる機会が豊富にあったこと |
一人でコツコツと取り組むことの方が向いているので楽な時間が長い |
分からないことが分かるようになったりSEさんと対等に話せるようになった時 |
問題が解決するたびに達成感が得られる |
プロダクトの上流過程に関わることができ学ぶことが多かった |
自分よりも技術の高い人と一緒に働き、大きなプロフェクトを成し遂げた時の達成感 |
一人で集中して作業ができ自分の実力で仕事ができるところ |
ITスキルや最新のIT情報を把握し勉強することができる |
わらない人に教えたり問題を解決した時に感謝されるのが自己肯定感が高まる |
やりがいがある |
ITに対する恐怖心が全くなく、仕組みが大体わかるので新しいことに進んで挑戦できる |
社会経験が身につく |
勤務実績を正当に評価してくれた |
自分が作ったものが製品として使ってもらえるという嬉しさ |
モチベーションを満たすのはユーザーからの信頼と信用を獲得した立場を自覚できた時 |
関わったシステムが大きな問題もなくリリースできたこと |
志が高い人と仕事ができて刺激を受けることができ、成果を出せば正当に評価され報酬に繋がること |
大型のプロジェクトがリリースされその時の打ち上げでユーザーさんから感謝のお声を聞いた時 |
世の中に役に立つシステムを無事にリリースできた時 |
システムを実際に使用するユーザー様から「助かっている」「便利になった」と言っていただけた時 |
職種柄多くの社員と関われるので刺激を受ける |
納品したシステムが無事稼働しお客様から「ありがとう」「あなたのおかげで助かった」といった声をかけてもらった時 |
お客様に「ありがとう」「作業がしやすくなった」などお礼を言われること |
他業界と比べて比較的給与が良いこと |
業績が良かった際に臨時賞与をもらった時 |
フリーになってからも自分の能力や経験を活かして活躍できること |
プロジェクトマネジメントのスキルが身についたこと |
溜まった仕事が全て片付いてすっきりしたこと |
最新の情報を伝えて感謝されること |
転職が優位であること |
給料が高く安定していたことと異性からモテたこと |
顧客の課題解決に対して唯一の製品として紹介ができ、かつそれが顧客にとてもハマって感謝されること |
大きな案件に関われたこと |
難しいと思っていたことや理解できなかったことが理解できるようになって成長を感じること |
IT企業の勤務体験談
IT業界はブラック企業が多いとよく聞きますが、今回紹介するIT関係に勤めていた方もブラック企業だったようです。
どんな会社だったのか、仕事内容、入社時のことなどを載せていますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
⇓ ⇓
家族経営のIT企業
私が今までに経験したブラックな会社だったんですが、家族経営でかつなんにでも手を出すIT企業というものは地獄です。
簡単に言いますと、私が働いていたIT企業は、後出しじゃんけんみたいな感じで事業を開拓する手法なため、その都度従業員が振り回され、事前に十分な連絡などが無いままプロジェクトとして新しい事業を立ち上げるという傾向が強かったです。
それだけなら周囲の人間が振り回されるだけで済むのですが、問題はその新しい事業を開拓するにあたり、責任の所在が社員側に来るという糞みたいな決まりがありました。
私はエンジニアとして働いていましたが、まだ機械を相手にして仕事をしていた方が仕様を変更することができる分、この会社の社長と比べると可愛いものです。
つまり新しい事業の開拓の号令を社長が出すが、その事業が失敗したり、プロジェクトが立ち行かなくなったら責任として社員がその責任を担うというシステムです。
そのため、社員の中にはプロジェクトのデータすべてを持って逃げる人物もおり、逃げた人物のせいでプロジェクトが消えたこともあります。
特にスマホのゲーム事業に関してはデータ持ち逃げみたいなものがありまして、社員がデータを持って逃げたが故、そのプロジェクトに参加していた私を含め社員全員が無給となり数か月働いたこともあります。
無給で働かされている時点でブラックであると普通は思います。
ただ、それでも会社にとどまっている理由ですが、この会社特有の洗脳教育みたいなものがありまして、私の場合当時25歳だったのですが、ちょうどこの会社を30歳で辞めるまでの間は洗脳状態にあったと言っていいでしょう。
私はエンジニアで他の仕事を探すとなると当時は難しいとされていました。
その理由はただ単に思い込みだっただけなんですが、この社長の奥さんがものすごく人の弱みを握り、お前は行くところが無いという風に話を誘導することに長けている人物で、当時の私も行くところが無いと思い、嫌々ながらも極悪な労働環境で働いていたのです。
面接時から感じていた違和感
さて、私がこの会社に入社した当時からブラックであると認識することは大変容易でした。
と言うのも、会社に入社する際、25歳で入社する以前は農業機械の開発の現場におりエンジニアをしていました。
その農業機械の会社の営業成績が悪くなり倒産という形になりこの会社に辿り着いたのです。
ですが、面接を受ける際、すでにこの会社から出る負のオーラみたいなものがありまして、面接らしい面接は無く、どんなことができるかという大雑把なことしか聞かれず、その場で採用でした。
普通の企業はまず、面接を受けた人物の経歴などを把握したうえで経歴について質問をしたり、何故この会社を選んだかという質問をするのが一般なんですが、この会社は経歴というよりかはパソコンを扱って何ができるということにしかこだわっておらず、必要以上に口が堅いかどうかを聞いてきたので何かやましいことがあるなと面接当時には既に感じていました。
入社後にブラック企業だと確信
そして入社して仕事が回ってくるようになりブラックが確定したということです。
まず何をするかと言うと、洗脳教育というものをします。
ここに来た人物、私を含めてですが会社が倒産したり何かしら訳ありの人物を採用し、無理やり働かせるための洗脳を始めるのです。
洗脳の内容は単純で、行くところがないからこの会社で頑張れというような感じで発破をかけます。
つまり、入社したり会社が始まり新入社員が入ってくる頃は、新人たちに対して他にいくところはないからこの会社で頑張るように誘導するのです。
そして次の段階としては罵倒です。
普通は頑張れと言ったのに何で罵倒するんだと思うでしょうが、これは社長の奥さんのやり口で、最初に発破をかけて行くところがない人物でも頑張ればなんとかなるように見せることで安心させるのです。
そしてある程度仕事ができるようになり、心にゆとりが生まれ始めると罵倒し、心を引き締めさせるのです。
ですが、これが結構逆効果になっている場面もありまして、喧嘩になり辞めていく人もおり、そのしわ寄せが今いる社員に行くということです。
ちなみにITの仕事と聞いていましたが、私の思うITの仕事は何かを作り出す仕事と思っていたのですが、そのようなことは無く、他者のまねをして利益を狙うハイエナ企業といったほうが正しいです。
ですが色々な仕事をしているため一応くくりとしてはITなんだと思います。
例えばスマホゲーム事業、ホームページの制作、修理業など何でもやらされるため私としてはスマホのゲーム作成とゲーム機の修理などをしていたのですが、貰える給料は1つの部署のみでたくさんの部署を掛け持っても給料は変わらないです。
\自分の得意をお金に変える!在宅ワーク・副業におすすめの『ココナラ』/
ブラック企業の給料制度
また、給料の仕組みもおかしく時間給な上、タイマー制です。
会社から端末が支給されており、その端末がタイマーとなるのです。
そこからどのくらい仕事をしているかと言うのを見てお給料が決まるのですが、このタイマー実は大きな罠が仕掛けられているんです。
タイマーと聞くと普通の方であれば、きちんと時間を測ることができるものであると思うはずです。
ですがこのタイマーある時間を過ぎると急激にタイマーの時間測定機能が遅くなり、本来働いている時間を何時間かちょろまかす仕組みをしているんです。
それに気が付いたのはエンジニアだった私と、プログラマーの主任が気付き、タイマーを分解しましたが、残念なことにタイマーの部品には一度分解をすると分るような仕組みがあり、側だけしか分解できず、内側部分の手出しは当時できませんでした。
この中身に手出しができたのは私がこの会社を辞めてから分解し、分解した際に改めて最低な会社だと感じました。
タイマー内にチップがあり、ある時間が過ぎればゆっくりにするチップがありそれを再度調整するとタイマーが壊れるように細工をしているため故意であると判明しました。
つまりトラップが仕掛けられているタイプでした。
普通、従業員を働かせるがためにここまでしないと思うので間違いなくブラックでしょう。
\ITエンジニア就職に特化した『ウズカレIT』!/
ITブラック企業を辞めるきっかけとなったこと
さて、私がこの会社を辞めるきっかけとなったのは、だんだんとスマホが普及し、それでいて個人でスマホアプリが作れるということを聞いたり見たりした際、ひょっとして独立できるんじゃないかなと感じ始めたからです。
ちょうど私が辞めようかと考え始めた28歳くらいの時、クラウド関連の新しい働き方がキャンペーンみたいなものをしていたため、そちらで仕事をするのもいいかなという感じで登録してみました。
その後登録先で仕事をしてみたところ、割と稼ぐことができたのでそこから2年後に辞めたということです。
その際、私は皆に先ほど言っていたタイマーのことをばらした上で後は皆がどう思うか知らないが勝手にしてくださいという感じで会社を辞めました。
別に訴えられてもよいと思っていましたが訴えられることは無く今に至り、現在ではエンジニアをしながら、英語の書籍を翻訳するお仕事を手伝ったり、雑誌の編集をしたりといろいろな仕事にチャレンジさせてもらっている最中です。
やはり、家族経営でワンマンかつ、弱みを握るタイプは私の経験上ブラックな会社であると思います。
10代の時にもそうした会社でアルバイトをしたこともあったので余計に感じました。
皆さんもお気をつけください。