作業療法士は、リハビリの国家資格です。この資格を取得することで、病院や施設などでリハビリによるサポートを行えます。
ここでは作業療法士の資格取得のための勉強法や、試験内容などをご紹介していますので、リハビリに興味がある方、作業療法士になりたいと思っている方はぜひご覧ください。
作業療法士を取得した体験談
資格の取得方法
作業療法士は国家資格です。
作業療法養成校を卒業することで、受験資格が得られます。
養成校には3年制(専門学校)または4年制(専門学校及び大学)がありますが、3年制と4年制の大きな違いは、休暇が短いことです。
作業療法士の仕事
子供からお年寄りまでのすべてのヒトが対象であり身体および精神に何らかの障害をもつ方々に対して、作業活動を用いた治療を展開し、障害の回復を支援していく仕事です。
試験内容
- 作業療法専門分野
- 解剖学
- 運動学
- 生理学 を中心に養成校で学ぶ範囲が出題される。
(学校で学習するカリキュラムは指定されている)
難易度
合格率は、約70%~90%とその年によってばらつきがあります。
毎年、内容が更新されており、毎年傾向と対策を捉えて勉強することが要求されます。
作業療法士の勉強法
取得するのに大変だったこと
専門分野の勉強量の多さと最大6か月程度の臨床実習。
私がした勉強方法
入学して勉強し始める分野のため、スタートラインは入学者全員が同じで心配はありませんでした。
しかし、分野の多さから毎回テスト範囲は膨大で2週間かけて行うテスト勉強を行う気力と体力が必要になりました。
経験から感じたことは、「なぜ作業療法士を目指しているのか」という信念をもっていることが大きな強みになると感じています。
その理由は人それぞれ、なんでもいいと思います。
なんでもいいのですが、理由がないと挫折しやすい職業でもあると感じています。
これは、実習においても同様で、県内外へ一人で実習地へ行き、そこで2か月ほど過ごすことは大きな力が必要となります。
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そこでは初めてのことばかりで辛く落ち込むことも多くなることも多かったですが、目の前には患者様がいます。
担当は自分しかいないのです。そのときに自分に何ができるか。
学生でも患者様からしたら担当は一人です。
その責任をその時に自分のできる精一杯の治療(リハビリテーション)を提供していく必要があります。
もちろんそれがゴールではありませんが、誠心誠意、患者様と向き合い接していく、根気強さが患者様との信頼を生み治療成果にもつながっていく仕事です。
大変やりがいのある仕事である反面、責任を問われる、患者様の人生の一瞬間に立ち会う価値ある仕事だと思っています。
働き始めてから、学生時代の勉強は大変だったけど必要だったと改めて痛感しました。
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作業療法士の資格を取得してよかったこと
取得して良かったと思うことは、いろんな働き方があることです。
作業療法士として働ける場所
- 病院
- 地域
- 公務員
などさまざまな働くカタチがあります。
また、国家資格でありまだまだ需要のある仕事なのでどこへ行っても就職でき、自分のワークライフに合わせた働き方ができることが最大の強みです。
また、給料も安定しており夫婦共働きが多いご時世で作業療法士として働いている夫婦の生活水準は安定しているといえます。
作業療法の分野
- 身体障害分野
- 精神障害分野
- 発達障害分野 など
分野はいつでも変更が可能であり、ご自身に見合った分野をその都度見つけて働いています。
どの分野で働いても、共通して治療技術(徒手、関わりなど)は向上すると感じています。
また、専門職であるため、国家資格を取得することがゴールではなくスタートでもあります。
国家試験を合格後、就職する場所によって自身の特色も創っていくため、就職先の選定も重要だと思います。
いずれにせよ、作業療法士を志した理由や自身の理想像を追い求めていく中で一作業療法士としての色を創っていく職業となるはずです。
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