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グラフィックデザイナーの主な役割は、デザインソフトを駆使して、企業向けの広告素材、例えばポスターやパンフレットを制作することです。
営業チームがプロジェクトや単発の依頼を受け、その内容をデザイナーがクライアントのニーズに応じて具体化していきます。
ゼロから新しいビジュアルを創造するこのプロセスは、非常に魅力的であり、デザインに情熱を持つ人々にとっては誇り高い職業と言えるでしょう。
目次
デザイナーの面接はクリエイティブ
私は元々絵を描くことが大好きで、「好きなことを仕事にできるなんて素晴らしい!」と感じ、この職業を選びました。
デザイナーという職業は、私にとって他に考えられないほど自分にぴったりだと思っています。
一般的な事務職や営業職の面接では、履歴書や職務経歴書、志望動機書を提出し、面接を受けるのが一般的です。
デザイン事務所でも履歴書の提出は必要ですが、さらに「作品集」が採用の重要な要素となります。
これまでに制作したポスターなどの作品を一つのファイルにまとめることが求められます。
新卒の場合は学生時代に作成した作品を、中途採用の場合は以前の職場で手がけた作品を用意します。
この作品集は、面接官が「この人に我が社のデザインを任せられるか」を判断するための重要な材料となります。
私も面接の際に自分の作品集を提示しましたが、あるデザイン事務所では「君のレベルはまだまだ」と言われ、5分で面接が終わったこともありました。
長々とした会話をするよりも、こうしたサクッとした面接の方が良いですよね。
短い面接時間で落ち込むよりも、むしろすっきりした気持ちになりました。
別の企業では「この作風は好きだ」と社長さんに気に入ってもらえたり。
社風によって合う合わないがありますね。
入りたい!と思うデザイン事務所が企業があれば、どんどん自分の作品を見てもらう機会を作ることが大切だと思いました。
グラフィックデザイナーの仕事内容
グラフィックデザイナーの役割は、クライアントのために魅力的なポスターやパンフレットを制作することです。
新人時代には「デザインアシスタント」として、先輩の広告制作に参加し、デザインソフトを効率的に使いこなすためのスキルを磨きました。
時には、車のパーツの色を変更するために画像加工を繰り返したり、デザインを学ぶために一日中文字校正に取り組んだこともあります。
また、長文の制作では文字入力が主な作業となることもあります。
最初は機械操作に苦労し、何度もやり直すことが多く、時間がかかってしまいました。
主な仕事内容
チラシ、ポスター、カタログ、雑誌の広告ページ、学校案内、新聞広告などそれらの広告物を作り上げる過程で、
- それに付随するイラストを自分で描く
- どのようなデザインで載せるか考える
- 写真を切り抜いたり加工したりする
デザインアシスタントを経て
デザイナーとして独立して仕事を始めると、打ち合わせに参加し、その内容をイメージ画に落とし込むか、直接PCで制作を進めることになります。
担当の営業が私をサポートし、忙しい時期にはアシスタントが私の広告制作の一部を手伝ってくれることもあります。
デザイナーの仕事は責任が重く、プレッシャーを感じることも少なくありません。
一人で黙々と作業を続けるのは孤独ですが、支えてくれる仲間がいることを忘れてはいけません。
その感謝の気持ちを持たないと、仕事が非常に辛く感じることがあります。
この職業では、自分の心をうまくコントロールすることが求められます。
グラフィックデザイナーの大変なこと
デザイナーとしての経験の中で、一番苦しかったのは「労働時間と締切」でした。
好きなことを仕事にしているという感覚から、長時間働くことが当たり前になってしまいました。
面接の際には「好きなことだから、長時間働くのは問題ないですよね」と言われたこともあります。
今振り返ると、まさにブラック企業でした。
残業時間は事務職よりも遥かに多く、毎日2〜3時間の残業が普通で、定時に帰れる日には「本当に帰っていいのかな…」と不安になることもありました。
繁忙期にはさらに厳しく、終電を逃して営業の方に自宅まで送ってもらうことがしばしばありました。
男性デザイナーの中には、そのままオフィスで寝泊まりする人もいました。
デザイン業に没頭するあまり、終業時間を超えても作業を続けることが多いですが、常に仕事の量と締切に追われています。
修正や追加の依頼が頻繁に入るため、複数のプロジェクトを同時に進めることが避けられません。
トイレに行く時間すら惜しんで、作業を続けるデザイナーは少なくありません。
私自身もその一人で、膀胱炎になりかけたことがあります!
初期の頃には、時間をかけて作成したデータを誤って消してしまうこともありました。
これはこまめに保存することで防げることですが、当時はその重要性に気づいていませんでした。
また、基本的なスキルとして、イラストをより速く描けるようになる必要があります。
スランプに陥ることも
好きなものを自由に描くことができない中で、一定のクオリティを維持しながら迅速に作業を進めなければ、ページが完成しません。
機械の操作には慣れましたが、イラスト制作に関してはなかなかうまくいきませんでした。
さらに、デザインのアイデアも次第に浮かばなくなってきました。
初めの頃は様々なアイデアが出てきましたが、日々の制作を重ねるうちにどうしてもマンネリ化してしまいました。
振り返ってみると、アウトプットばかりに集中していたからかもしれません。
どこかに出かけて新しい刺激を受けることができれば良かったのですが、日常の仕事の中ではそれが難しかったです。
イラストやデザインに関しては、取り組むほどにその難しさを実感し、行き詰まることが増えてきました。
常にインプットできる環境を整えておくことが重要だったかもしれません。
グラフィックデザイナーは身につくこともたくさんある
この仕事を通じて得た最大の喜びは、DTP(デスクトップパブリッシング)に関する深い知識を身につけられたことです。
デザインは自由に表現できる楽しさがありますが、印刷に関するルールやプロセスは、実際に現場で経験を積むことでより明確に理解できるようになります。
パソコン操作に強くなる
これからは、IllustratorやPhotoshopの操作、さらにはMacintosh全般の使い方をマスターすることができます。
学生時代にはそれなりに使いこなせていたものの、仕事での実践はまた別のレベルです。
学生時代の「使える」とは、全く異なる次元に達します。
実は、学生の頃はMacの操作が苦手で、いつも困っていました。
しかし、毎日使ううちに、今では自分の手のように自在に操れるようになりました。
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グラフィックデザイナーの給料面・休日面
最初の3〜4ヶ月の給料は約14万円でした。
新人の私には、初めての夏のボーナスも支給されなかったように感じます。
その後、給料は少し上がり、16〜17万円前後になりました。
残業については、時々行っていましたが、残業代は支給されませんでした。
安定した休日
日曜や祝日は完全にお休みでした。
呼び出されることもなく、土曜日は月の半分程度は出勤していました。
会社のカレンダーで年間の予定が事前に示されており、ほとんど予定が狂うことはありませんでした。
私の知人や友人の中で、この職業に従事している人たちもほぼ同様の状況でした。
恵まれた職場環境
イラストやデザインに関しては、時には行き詰まることもありましたが、非常に自由な環境で働いていました。
同期と呼べる仲間はいなかったものの、焦りを感じることがなかったのは、逆に良かったのかもしれません。
私の職場では常にラジオが流れていました。
基本的にはおしゃべりをすることはなく、皆がそれぞれの仕事に集中していましたが、ラジオからの話題に思わず笑ってしまうこともあり、リラックスした雰囲気でした。
時折、突発的に残業になることもありましたが、普段聴かないラジオ番組に切り替わるのは新鮮な体験でした。
毎日聴いているうちに、自分の好きな番組の時間が待ち遠しくなっていきました。
こうして書くと、まるでラジオを聴いているだけの人のように思われるかもしれませんが、人の声は意識せずとも耳に入ってくるものです。
写真の切り抜きをしていると、どうしてもその声が耳に残りますね。
自分のペースでできる環境が大事
自分のペースで仕事ができる環境だったと感じています。
職場によって異なるかもしれませんが、私が勤務していた場所では残業代が支給されないため、ほぼ自由に働くことができました。
一度仕事を切り上げて、近くのコンビニで軽食を取りながら、深夜まで働くことも可能でした。
退職した理由
多忙な日々の中でも、この仕事に対する誇りは常に持っていましたし、自分の得意な分野だと信じていました。
自分の作品が世に出る瞬間は、何にも代えがたい喜びです。
雑誌や街中で自分のデザインを見かけた時の感動は、「この仕事を選んで本当に良かった!」と心から思わせてくれます。
では、なぜ私はこの仕事を辞めることになったのでしょうか?
それは、ストレスが原因で体調を崩してしまったからです。
長時間の勤務が影響したのか、不眠症に悩まされるようになりました。
さらに、会社では食欲が湧かず、1日を食べずに過ごすこともありました。
これ以上悪化する前に、退職を決意したのです。
知らず知らずのうちにストレスを蓄積していたようです。
もしもっと自分の時間を大切にしていたら、体調を崩すことなく、今もこの仕事を続けていたかもしれません。
デザイナーはやりがいを感じられる仕事
デザイナーの仕事は、一見華やかに見えるかもしれませんが、実際には長時間の労働や孤独な作業が多く、地道な努力が求められます。
しかし、その分やりがいは非常に大きいのです。
自分の手がけた作品が形となって現れることで、達成感や喜びを常に感じることができます。
この職業では、自分の時間をうまく管理し、心のバランスを保つことが重要だと実感しました。
退職後も個人的にデザインを続けており、この素晴らしい職業とは一生の付き合いができると感じています。
補足
本業のグラフィックデザイナーとして待遇を向上させるためには、印刷会社や広告代理店に依存せず、通販会社などの専属デザイナーとして働く方がより良い条件を得られます。
しかし、WEBデザインのスキルも求められるため、その点は注意が必要です。