【広告を使用しています】
子供が好きで、通っていた保育園の先生に憧れたり、家族に保育士がいる影響を受けたりと、保育士になりたい理由は人それぞれです。
保育士は、子供たちの安全を守り、共に遊び、優しさを持って接しつつ、時には厳しさも求められる重要な役割を担っています。
お父さんやお母さんの代わりとして、子供たちと向き合う存在です。
このような大切な使命を果たす保育士の仕事内容について、詳しくご紹介していきます。
目次
保育士の仕事に就くには?
まず、保育士になるにはどうしたらいいのでしょう。
保育士になる方法
- 保育科のある大学・短期大学・専門学校に行き保育士資格を取得する。
- 直接保育士の国家試験を受け、資格を取得する。(通信講座の場合も)
公立の保育園に応募する際は、市役所や役場の公務員試験を受ける必要があります。
一方、私立の保育園では、直接施設での面接が行われます。
ちなみに、
- 幼稚園・・・幼稚園教論
- 保育園・保育所・・・保育士資格
- こども園・・・両方の資格が必要
以上のように、働き場所によって必要な資格も違ってきます。
どこで働きたいかを考えて資格を取得しましょう。
保育士資格試験の難しさ
保育士資格試験は、2003年頃から国家試験として実施されています。
この試験は各科目が50点満点で評価され、合格ラインは60%以上となっています。
合格率は10〜20%と非常に低く、試験の難しさが際立っています。
保育士試験内容
一次試験内容(筆記)
- 社会福祉
- 児童福祉
- 発達心理学
- 精神保健
- 小児保健
- 小児栄養
- 保健原理
- 教育原理
- 用語原理
- 保育実習理論
二次試験内容(実技)
- 一般保育
- 言語
- 音楽
- 絵画制作(このうち3つ選択され、その中から2科目を自分で選ぶ)
保育士の面接
面接時に重要なのは「身だしなみ」です。
保育園には生まれて間もない赤ちゃんがいます。
オムツ替えの際、髪が下がっていると赤ちゃんの顔に触れてしまいます。
伸びた爪は赤ちゃんのデリケートな肌を傷つける恐れがあります。
面接先での自分を思い描き、髪はまとめ、爪は短く整えて、清潔感を最優先に身だしなみに気を配りました。
面接で主に聞かれること
- この職場を選んだ理由
- 子供と接する上で気をつけたいことを自分の言葉で
- 保育士になりたいと思ったきっかけ
- 保育士としてどのようなことをモットーに仕事に取り組んでいきたいか
- 子供の頃の自分の保育園での思い出に残っている体験 など
面接以外の内容
保育園によっても違いますが、面接以外に実施される内容の例として以下のような項目があります。
- 適性検査(マークシート)
- 時事ネタに関するレポートを300文字程度
- ピアノの実技
保育園内の見学
園を見学する際には、その雰囲気をしっかりと感じ取ることが大切です。
特に以下の3点に注目して見学を行うことで、この園が自分に合っているか、また働きやすい環境かどうかをある程度判断できるでしょう。
見学で重視する点
- 園児たちは活きいきしているか
- 職員同士の関係はどうか
- 園長先生の雰囲気
保育士の研修期間
私が就職した保育園では、3月から1ヶ月間の研修が行われました。
この時期は、4月から新入園児が入園するため、非常に忙しくなります。
先生たちは新しいクラスの子供たちの世話に追われ、新人の私にまで手が回らない状況です。
そのため、落ち着いた3月のうちに、先生たちの動きをしっかり観察し、疑問点があればその都度質問することを心がけました。
また、重要なことはメモを取りながら進めるようにしていました。
研修中に覚えること
Check!
- 一日全体の流れ
- 連絡ノートの書き方
- 保護者との接し方を他の先生方を見ながら学ぶ
- 掃除、洗濯などの雑務のやり方
4月からは研修生ではなく、子供たちや親たちから見ても一人前の先生としての役割を果たします。
子供たちとしっかり向き合うためには、研修期間の1ヶ月で必要な知識やスキルをしっかりと身につけることが非常に重要です。
こちらもCHECK
【市役所と保育所】2か所の面接を受けてみた感想!保育士の1日の仕事の流れも
保育士として働いていた時の体験談をご紹介します。1日の流れや仕事内容、出勤してからのことや自宅に持ち帰ってする仕事など、膨大な仕事内容や保育士の大変なことなどを載せています。
続きを見る
保育園での日々の仕事内容
登園時間は保育園によって変わってきますが、私が働いた保育園では朝7時から子供たちが登園してきます。
朝の流れとして、
- 7時から順番に登園してきた子供たちのを見ながら早番の先生が掃除をする
- 危険なものがないか外回り、遊具の確認
- 子供たちの健康状態の把握
就職すると、ほとんどの場合すぐにクラスを担当することになります。
ただし、保育園によっては、最初の1年間は担任を持たないこともあります。
人数が多い保育園では、複数の担任がいることもありますが、それでも「担任」という役割には変わりありません。
保育士は、日々の保育に加えて、さまざまな業務をこなさなければならないのです。
部屋の準備
- ロッカー・タオル掛け・シール帳・ノートなどすべての物への名前書き&シール貼り
- お誕生日表、お当番表など壁面制作
- オモチャの洗浄、消毒
- 細部の清掃 etc..
書類制作
- クラスの日案、月案などの決定、記入
- お便り作り
- 個人書類の作成 etc..
その他
- 各行事の準備
- 懇談会
- 職員会議
- 勉強会 etc..
毎日忙しさが続いていますが、まだまだやるべきことがたくさんあります!
事務作業が多く、保育中の隙間時間では処理しきれず、残業や自宅での作業が増えてしまうのが悩みの種です。
特にカリキュラムの作成に関しては、個人情報を多く扱うため、自宅での作業が禁止されているのが厳しい状況です。
私が担当したクラス
私が担当していた0、1歳児クラスの1日の仕事内容を紹介します。
検温
天気が良い日は外で朝礼、簡単な体操
それぞれのクラスで活動(散歩、園庭遊び、室内で制作など)
0歳児は11時、1歳児は11時半頃に給食開始
昼食後、お昼寝
その間に職員は昼食、連絡ノート記入、書類整理、制作作業
3時ごろお昼寝後はおやつを食べ自由時間
順次お迎え
多くの社員やアルバイトが働くシフト環境では、子供の健康や生活に関する情報をしっかりと共有することが求められます。
このような細やかな配慮が必要なため、時には大変さを感じることもあるでしょう。
また、子供たちが利用する施設であるため、衛生管理にも十分な注意が必要です。
定期的な掃除や消毒を行うことは、重要な責任であり、これもまた大きな負担となることがあります。
保育士の仕事をして感じること
保育士として働く中で最も素晴らしいと感じるのは、子供たちの成長を実感できる瞬間に数多く出会えることです。
日々の忙しさの中で、時には大変さを感じることもありますが、子供たちの成長を目の当たりにした時、その喜びを感じる姿や、保護者の方々の笑顔を見ることで、やりがいを感じる瞬間が訪れます。
保育士として身についたこと
- 日々取り組んでいるピアノやリズム遊び等を通した技術
- 手紙やカリキュラム作りを通した文章力
記録をこまめに取るだけでなく、教師同士や保護者に向けて、読みやすく理解しやすい文章を書く力も身につけることができます。
さらに、そのような文章を作成する際には、パソコンを使う機会が多くなるため、パソコンスキルを向上させることも期待できます。
私自身、この職業に就く前は、人前で話したり歌ったりすることに対して恥ずかしさを感じていました。
自分の意見を伝えようとすると顔が赤くなったり、声が小さくなったりして、苦手意識が強かったのですが、就職後は子供だけでなく大人の前でも話したり歌ったりする機会が増え、少しずつ楽しさを感じたり自信を持てるようになりました。
その結果、話すスキルが向上したと実感しています。
また、多くの人との連絡や日常会話を通じて、コミュニケーション能力も高めることができたと思います。
こちらもCHECK
保育士の気になる給料・休日
公立の保育士は地方公務員として働くため、公務員の給与規定に基づいた給与が支給されます。
保険料や研修費などが引かれると、手取りは約13〜14万円程度になります。
責任や労働時間を考慮すると、非常に少ないと感じざるを得ません。
さらに、サービス残業が発生することもあり、実際の仕事量に対して報酬が見合っていないと感じることが多いです。
しかし、近年は処遇改善が進み、定期的にまとまった額の支給が行われています。
私が勤務している園では、退職金は出ないものの、毎月の給与に少し上乗せしてくれるという話もあり、他の同職種の方々と比べると恵まれているのかもしれません。
それでも、全体的に見ればこの職業の給与は依然として低い水準です。
ボーナスも2ヶ月分に満たないことが多く、あまり良いとは言えません。
残業代についても、規定の時間を超えると休憩時間が長く取られたことにされ、その分が引かれてしまうこともあります。
最近では2%の給与アップ政策が導入されているようですが、これは保育園や幼稚園で働く保育士への支援策であり、民間の保育所や他の施設では依然として厳しい状況が続いています。
今後の給与改善に期待したいところです。
保育士の休日面
休日については、比較的取りやすいと感じています。
私の周囲の状況に限るかもしれませんが、特定の人にしかできない業務ではないため、代わりに担当してくれる人がいれば、希望する日に休みを取ることが可能です。
フレックス休暇もあり、まとめて取得できる点は非常に良いと思います。
ただし、シフト制のため、その日の業務割り当てを事前に決める必要があり、休暇の希望は1ヶ月前に申請しなければならないという点は、計画を立てる上での配慮が必要です。
保育士という仕事
保育士は体力が求められる仕事です。
親から離れて不安を感じる子どもたちが多くいます。
片手で子どもを抱きながら、もう片方の手で連絡ノートを書くことも日常茶飯事です。
子どもたちと全力で遊んだり、夏にはプール活動もあるため、本当に疲れます。
それでも私がこの職業を続けられるのは、毎日が異なり、子どもたちが日々成長していくからです。
難しさを感じることもありますが、苦労や失敗もすべて貴重な経験となり、私の財産になっていくと信じています。
子どもたちと共に成長しようという気持ちを持ち、深い愛情を注げば、誰でも素晴らしい保育士になれると思います。
保育士の仕事は、子どもたちを預かりお世話をするだけではありません。
保護者や同僚の保育士との関係やコミュニケーションも非常に重要です。
子どもが好きという理由だけでは続けられない仕事ですが、それ以上にやりがいや喜びを感じられる職業です。
ぜひ、保育士を目指す人が増えてくれることを願っています。
一緒に子どもたちと楽しい日々を過ごしましょう。