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管理栄養士は、病気を抱える方や高齢者、食事の改善を希望する方に対して、栄養に関する指導や管理を行います。
そのためには、大学で4年間の専門的な学びを経て、卒業後に国家試験に合格することが必要です。
管理栄養士としてのキャリアを考えている方や資格に興味がある方は、ぜひご覧ください。
目次
管理栄養士の資格
管理栄養士になるためには
4年制大学の場合
- 管理栄養士養成課程がある4年生大学に進学
- 卒業して国家試験受験資格を取得
- 国家試験に合格で管理栄養士となれる
短期大学の場合
- 短期大学で栄養士免許(短期大学を卒業と同時に取得できる)を取得
- 栄養士として3年実経験を積み、国家試験受験資格を取得
- 国家試験受験資格を得て、国家試験に合格で管理栄養士になれる
大学と短大での取得方法の違い
4年生大学
4年制大学には、管理栄養士課程だけでなく、家政学(家庭科教師の免許が取得できる課程)もあります。
しかし、管理栄養士課程以外の学科では、実務経験が1年から2年必要になることがあります。
したがって、管理栄養士を目指すなら、管理栄養士課程のある4年制大学に進学するのが最も効率的です。
その理由は、4年制大学では卒業前に国家試験があり、在学中に試験対策の講座を受けることができるため、合格率が80%以上と高いからです。
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短期大学
短期大学を卒業し、実務経験を3年積むと、働きながら勉強することになります。
そのため、一度の試験で合格する確率は約10%と低く、一般的には4回から5回の受験を経て合格することが多いです。
10年以上受験を続けても合格できない人が約50%いるという現実もあり、最悪の場合、栄養士の資格を持ったままの状態が続くこともあります。
また、病院や学校で働く際には、調理業務を行う必要がある場合でも、栄養士としての採用が求められます。
もし調理員として登録されている場合、国家試験受験資格を得るための実務経験として認められないことがあるため、注意が必要です。
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管理栄養士の試験内容
試験問題数:9科目全200問を6割得点できれば合格
難易度:やや難しいレベル(※科目によって難易度は異なる)
難易度が高い問題
『人体の構造と機能および疾病の成り立ち』
これは解剖学も含まれ、看護師同様に医学専門の知識が必要です。
また生化学の内容が含まれるので、これも専門の知識必要です。
『臨床栄養学』
これは実際の栄養指導の際に患者の血液検査の数値や、身体の状況等、実際の患者の様子から、どのような栄養指導が必要かを考えさせる問題が多いです。
この二つは特に難易度が高いので点数が取りづらい内容です。
栄養士と管理栄養士の違い
では、栄養士と管理栄養士では何が違うのかについて説明します。
栄養士
栄養士として働ける職業
- 保育所
- 養護老人ホーム
- 学校 など
医療施設以外でも働くことが可能です。
ただし、管理栄養士の場合は、患者に対して栄養指導を行うことで、加算が得られるため、病院や特別養護老人ホームなどの医療関連の施設での勤務が一般的です。
また、給食業務だけでなく、医師や看護師、言語聴覚士、薬剤師などと連携しながら医療チームの一員として活動することが主な役割です。
さらに、国が推進している特定保健指導という仕事もあります。
これは健康診断で生活習慣病のリスクがあると判断された方に対して、運動や栄養の指導を行い、生活改善を促す役割です。
管理栄養士
管理栄養士として働ける職業
- 看護師
- 保健師
- 料理教室
- 市の育児教室
- 栄養相談
- 離乳食教室 など
この資格を持っていると、個人で料理教室を開くことが容易になります。
また、料理教室の講師や給食関連の仕事では、管理栄養士として献立の作成や食材の発注、給食施設の衛生管理の指導なども行います。
栄養士と一緒に働くことが多く、その際には管理栄養士が責任者として採用されることが一般的です。
病院の給食施設では、給食業務を委託している業者が多く、病院直営の管理栄養士の求人は非常に少ないのが現状です。
介護医療施設では、栄養ケアマネジメントという職種があり、ケアマネージャーと共にケアプランを作成し、加算を取得する業務も行っています。