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作業療法士になるためのステップについて説明します。
私は作業療法士として10年間、リハビリテーションの分野で働いてきました。
この経験を基にお話ししますので、この記事を読むことで作業療法士に求められる資格や仕事内容を大まかに把握できるでしょう。
目次
リハビリ職である作業療法士の仕事
まずは作業療法士という職業について説明をしていきます。
作業療法士とは
病院や施設に入院または入所している方々に対して、リハビリテーションを行う専門家。
リハビリの仕事については、なんとなくイメージを持っている方が多いと思いますが、作業療法士という職業やその役割を知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで、作業療法士の仕事について詳しくご紹介します。
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作業療法士含むリハビリに必要な資格
リハビリをするためには資格を取る必要があり、
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
の3つがあります。
医療の現場で患者を支えるためには、専門的な知識が不可欠です。
そのためには、国家資格を取得することが必要です。
リハビリテーションの仕事では、医師や看護師と連携しながら、専門的な知識を活かして患者の症状を改善することが求められます。
特に、理学療法士や作業療法士は重要な役割を担っており、どちらかの道を選ぶことで医療の現場に貢献することが期待されます。
理学療法士
理学療法士とは
身体に障害を持つ患者の機能を回復させるために、体を曲げたり伸ばしたりする基本的な動作をサポートします。
そのために、最新の理論や医療技術を活用し、障害からの回復や身体機能の低下を防ぎ、日常生活での自立を促進します。
最近では高齢化が進み、介護が必要な方が増えているため、理学療法士の需要が高まっています。
作業療法士
作業療法士とは
作業療法士は、リハビリテーションの現場で心身に障害を持つ方々を支援し、日常生活や社会生活における心身の機能回復を目指します。
心身の機能が回復することで、周囲の事柄に自ら積極的に取り組むことができるようになります。
医師の指示に基づき、身体的な活動や精神的な活動、社会的な活動、創作活動を通じて、社会復帰に向けた医療技術の指導を行います。
言語聴覚士
言語聴覚士とは
医療や介護、福祉、保健、教育など多様な分野で活躍し、コミュニケーションを通じて豊かな生活を実現するために、言葉や聴覚に課題を抱える方々とそのご家族をサポートします。
リハビリ医療の専門職は、初年度の年収が400万円と比較的高いですが、人の命に関わる重要な仕事であるため、大きな責任を伴います。
国家資格を取得するためには、事前に自分の役割を理解し、医療現場で医師と連携して貢献できるようにすることが必要です。
言語聴覚士は国家資格ではありませんが、幅広い対応力を持つためには資格があると便利です。
患者の病状は多くの要因によって悪化することがあり、医師だけでは対処しきれないため、チーム医療による改善が求められます。
リハビリは病院や訪問など多様な環境で行われ、医師の指示に基づいて症状の改善に寄与することが特徴です。
専門職同士が連携することで、患者が安心して生活できるようにサポートすることができます。
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作業療法士になるにはどうしたらいいか
①教育課程を修了
作業療法士になるための条件の一つは、作業療法士科が設置されている専門学校や大学の教育課程を修了することです。
4年間の学びの中では、座学だけでなく、実習も何度も行われます。
実際の病院や施設で現場の作業療法士のアシスタントとして働きながら、仕事の楽しさや技術を身につけていくことができます。
②毎年行われる国家試験に合格する
2つ目として、毎年2月または3月に行われる国家試験に合格することです。
試験日:毎年一回
合格率:70~90%程度(その年による)
国家試験に合格できなくても、翌年に再挑戦することが可能です。
そして、合格すれば、晴れて作業療法士として働くことができるようになります。
作業療法士の仕事内容:能力の維持・改善
作業療法士の仕事内容
日常生活に関連するさまざまな行動を向上させることを目指し、リハビリテーションを通じて心と体の基本的な機能の回復を手助けすること。
患者が病気や怪我をすると、身体の機能が低下することがあります。
そのため、作業療法士は回復を目指してサポートやアドバイスを行うことが主な役割です。
仕事内容は、医師が患者を診察した後に指示を受けるため、看護師と連携しながらコミュニケーションを取り、専門的な知識を活かして貢献することが求められます。
作業療法士は、基本的な動作能力、応用的な動作能力、そして社会的適応能力の3つを維持・改善できるように支援し、日常生活に支障が出ないように努めます。
基本的動作能力
基本的動作能力とは
運動や感覚、知覚、心肺機能、精神、認知などの心身の機能を指します。
年齢や病気による衰えを防ぐために、サポートを行います。
応用的動作能力
応用的動作能力とは
日常生活において食事やトイレ、家事などに必要なスキルを指します。
足腰の状態が悪化したり、判断力が低下すると、これらの活動が難しくなり、改善が求められます。
社会的適応能力
社会的適応能力とは
地域社会に参加したり、学校や職場での活動を通じて、病気の影響で困難な状況を改善し、貢献できるようにするための取り組みです。
作業療法士は、患者が自分らしい生活を作業を通じて築く手助けをし、医師や看護師と連携して専門的な知識を活かして貢献します。
人は病気や怪我、加齢による身体の衰えなどで、以前のような生活が難しくなることがありますが、作業療法士はその改善をサポートする役割を担っています。
国家資格を持つ専門職として、人々の生活向上に寄与することができます。
病気や障害によってできなくなったことを取り戻すためにサポートを行うことで、感謝される存在となることができます。
作業療法士は医療や福祉、介護だけでなく、保健、教育、就労支援など、さまざまな社会活動の場でも活躍しています。
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作業療法士が活躍できる職場
- 病院やクリニック
- 児童発達支援センター
- 介護老人保健施設
- ハローワーク
- 保健所
- 地域包括支援センター
- 特別支援学校
- 教育委員会
など幅広く、本人と社会の接点を作るために活躍しています。
最近では、eスポーツを通じて障害者が新たに参加する機会が増えており、作業療法士として個々のニーズにどのように応えていくかが注目されています。
仕事をする際には「働くことは生きること」という信念を持ち、自分の知識や経験を活かして他者に貢献することが大切です。
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作業療法士の仕事の魅力
作業療法士の魅力
患者さんや利用者さんと共に目標を達成し、そのたびに喜びを分かち合ったり、感謝の言葉をいただけること。
多くの患者さんや利用者さんは、以前はできていたことができなくなり、自分の体に対してもどかしさや悲しさを感じています。
そんな気持ちを受け止めながらリハビリに取り組む姿を見ていると、少しずつできることが増え、自信を取り戻し、新しい挑戦をする様子が見られます。
その過程を共に歩むことができるのが、この仕事の魅力だと感じています。
どんな職場でも、人をサポートすることは心身に負担をかけることがあります。
治療がうまくいっていない患者さんから厳しい言葉を受けることもありますし、トイレや入浴の練習や介助を繰り返すことで、身体的な負担が増すこともあります。
作業療法士の給与や待遇
給料面:350〜500万円前後
作業療法士の年収は、約350万円から500万円と幅があります。
この幅は、経験年数よりも勤務先によって異なることが多いです。
作業療法士は病院だけでなく、介護施設や訪問リハビリの事業所でも働いています。
病院や介護施設では給与の差はあまり見られませんが、訪問リハビリの仕事では比較的高い給与が支払われることが多いです。
待遇面:基本的な福利厚生が整っている
多くの職場では基本的な福利厚生が整っており、さらに一部の事業所では、保養所を低価格で利用できるなど、家族を持つスタッフにとって利用しやすい福利厚生が提供されているところもあります。
リハビリ職に欠かせない作業療法士
作業療法士についての紹介は以上ですが、彼らはリハビリテーションにおいて非常に重要な役割を果たしています。
この記事を通じて、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
多くの職業の中で、作業療法士も魅力的な選択肢の一つであることは確かです。
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