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これから仕事を始める人にとって、その仕事が自分に向いているかどうかとても不安ですよね。
私は、以前に10年ほど警察官をしており、警察とはどういう仕事なのか書かせていただきますので、参考にしてください。
目次
警察官になろうと思ったきっかけ
私が警察官になろうと思ったのは、単純に体を動かすことが好きだったことと、公務員志向が強かったからです。
警察か消防を目指していたのですが、先に試験のあった警察に運良く合格出来たので、そのまま警察官になりました。
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警察学校はどんなところ?学ぶことや訓練
警察官採用試験を突破した人たちを警察官として育て上げるための訓練所のような役割を担っているのが警察学校です。
全寮制で基本的には寮に入ることが義務づけられています。
きちんとスケジュールが管理されており、献立から自由時間まで全てが管理されています。
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警察学校在籍時に学ぶこと
座学
- 憲法
- 刑法
- 刑事訴訟法
- 行政法
- 民法
警察実務
- 無線通話
- 交通整理
- パソコン
- 捜査
- 警備
柔道、剣道、合気道を体得する術科があります。
座学では警察官という仕事に就く上で必要な法律の知識を学び、警察実務では日常業務で行う実務を習得します。
そして、警察官は時に凶悪犯と対峙しなくてはいけなくなる場面があり、犯罪者を制圧するために武術を体得するのです。
教練・訓練について
集団行動や規律を身につけるための教練の時間もあります。
敬礼、気を付け、行進、集団訓練などの全員の息が一致するまで行う厳しい訓練です。
現場での協調性を磨くために必要な訓練なのです。
スマホを持ち込むことはできますが、訓練中の使用は厳禁となっています。
また守秘義務が発生しているので、寮の生活や訓練の様子などをSNSなどに投稿することはもちろん禁止されています。
警察学校在籍中の給料
警察学校に入っている間もお給料は発生しており、寮費と教材を除いた約10万円程度が支給されますが、外出を許可されるのは土日だけのことが多いので、あまりお金を使うことは難しいかもしれません。
規律やルールについて
髪型ですが、基本的には長髪は禁止とされています。
男性は短髪黒髪となっており、髪の毛を必要以上に伸ばしたり、染めたりするのは禁止となっています。
女性でも長髪は原則禁止となっており、訓練の邪魔にならない程度のボブ程度の長さが推奨されています。
警察学校内での部活動
警察学校の中にも部活動があり、週に1回から2回程度の活動を行っています。
野球やサッカーなどのスポーツ種目が多く学生時代に運動部だった人が多いので息抜きを兼ねたレクリエーションとして位置づけられています。
警察学校の上下関係について
警察学校は非常に厳しいと言われており、厳しい上下関係とスケジュールから体育会系の要素が強いです。
起床から就寝まで厳しく管理され、集団生活を送らなければならないので規律と規則を守る精神が培われます。
教官や先輩に怒鳴られることも普通の学校よりも多いので生半可な気持ちでは務まりません。
自由が著しく制限され、非常に厳しい生活を送ることになりますが、この訓練を乗り越えた先には心身ともに成長した警察官としての自分が生まれるのです。
警察学校を卒業後
警察学校を卒業すると、同期は県の各地の警察署に分かれ、まずは交番に配属されます。
そして、いきなり『それでは、現場に行って仕事をしなさい!』と言われても無理な話です。
基本的には、半年間は指導員が一緒に回り、基本的なことを教わりながら仕事をします。
当然、指導員は選ぶことは出来ませんので、当たり外れはあります(笑)
警察官と言えば、『泥棒を走って捕まえる』という印象がありますが、そのような現場はなかなかありません。
私が働いた10年のうち、2回ほどしか経験したことはありません。
警察官の配属先ごとの仕事内容
警察官の仕事
- 地域課
- 刑事課
- 交通課
- 警務課
- 生活安全課 での仕事
泥棒を捕まえるだけでなく、各種許可や地域との関わり、交通取り締まりなどなどがあります。
簡単に言えば悪い人を捕まえることが仕事ですが、刑事ドラマとは違い、犯人を逮捕して終わりということはありません。
警察の仕事は、捕まえてから始まると言っても過言ではないと思います。
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それと、警察官でなければ経験出来ないようなことも多いので、そういった面では魅力も感じるはずです。
その中でやりがいを感じる時は、やはり住民から感謝されると嬉しいですね。
別に感謝されるために仕事をする訳ではありませんが、感謝された時には、この仕事をやってて良かったと感じました。
逆に嫌なことと言うか、改善した方がいいと思ったのは、無用な残業など拘束時間が長いことです。
保守的な考えの方が多いので、前に習えでそのまま慣習的になってしまっているところがあると感じました。
警察官としての心得・大事なこと
警察官として必要な心構え
「正義感」「自分に厳しい」「やりぬく」の3つの精神
面接では正義感が発揮された経験がありますか?という質問や、部活動での入賞歴はありますか?などの質問をされることがあります。
警察官という仕事は非常に厳しいことが多く生半可な気持ちや体力では務まらないのです。
警察官に求められること
- 強靭な肉体と精神力
- 主体性
- 誠実さ
1.強靭な肉体と精神力
交番勤務では24時間勤務することがあり、非常に体力的にも厳しい状況が続くのです。
日中はパトロール、巡回連絡、立番、警邏など外で働くことが多く、深夜の場合は緊急の事案が入ってきます。
自分の身体能力を極限まで高めておくことが求められており、日ごろから鍛錬に打ち込んで心身を鍛えることが大切になってきます。
学生時代に体育系の部活動を熱心に行っていた人材が採用されることが多いのはこのためです。
体力に自信がなくてもどうしても警察官になりたいという人は、走り込みや筋力トレーニングなどを積極的に行い体力を向上させる努力を行いましょう。
2.主体性
そして、警察官には主体性が求められます。
主体性とは:自ら考え行動に移すことができ、また行動の結果に対して責任が取れる人
また、指示がなくても自ら目標を持った行動がとれる人が求められており、自分で的確な判断を下せる能力が求められます。
3.誠実さ
そして何よりも大切なことは「誠実」であることです。
偽りがなく真面目な人を警察は欲しいと思っており、自分を良く見せようと偽る人は採用したくないのです。
礼儀正しく落ち着きがあることが大切であり、警察官という仕事に対して真摯に取り組める人を採用したいと面接官は考えています。
市民の人たちに対して真摯な姿勢で対応し、時には厳しく時には優しく人に接することができる人格が必要となるのです。
警察官に求められる人材のまとめ
- 強靭な肉体と精神力
- 自ら考え行動に移すことができる
- 責任感がある
- 行動力がある
- 的確な判断ができる
- 誠実である
- 自分に厳しく市民には優しく真摯な対応ができる
- 信頼性がある
誰かがやらなくてはならないという仕事は町のどこかで発生しており、時には警察官がその理不尽なことに対して対応しなければならないときがあります。
交通事故の処理や孤独死の後始末など..例を挙げれば枚挙に問えない程の理不尽な事柄は発生します。
過酷な状況に対して臨機応変に対応することができ、困難なことでも最後まで投げ出さずに最後までやり通す不動の精神力が警察官には必要となるのです。
厳しい仕事ですが、町の安全を自分が守っているのだという誇りを持つことがこの仕事に対してやりがいを感じるところです。
社会的役割の大きい仕事という誇りと責任感を持って日々の業務に取り組んでいます。
警察官の給料面
それと大事な給料の話ですが、年に一度は平均1万円くらい昇給します。
出世は年に一度の試験に合格すると、階級が上がり給料もアップしていきます。
試験は難しいですが、やる気があってしっかり勉強すれば大丈夫です!
私も10年のうちに二度は試験に受かって階級を上げることが出来ましたよ。
私は、家族の看病などの事情があって退職しましたが、何もなければそのまま続けたかったです。
警察は堅苦しく面白みが無さそうというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、そんなことは全くありません。
確かに、縦社会で世間の風当たりも強いのは事実ですが、人間的にはとても人情味のある人ばかりです。
厳しいからこそ仲間意識も強いのだと思います。
簡単に説明すると警察官とは、そんな感じの仕事です。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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