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イベント業界での初めての就職体験についてお話しします。
これまで経験したことのない分野だったため、不安な気持ちもありました。
しかし、実際に働き始めると、すべてが新鮮で学ぶことがたくさんありました。
さまざまな業務に携わることができ、新しい挑戦を求める方には非常に魅力的な職業です。
目次
イベント業に応募したきっかけ
ハローワークの職員の方からイベント業の会社を紹介していただきました。
イベント業については全くの無知で、何をするのか全然分からなかったのですが、その時に渡された会社のパンフレットを見て、さらに混乱してしまいました。
というのも、業務内容が非常に多岐にわたっていて、特定の業務を明確にすることが難しい業界だったからです。
主な仕事の種類
- 自動車メーカーの新車発表会
- 植樹祭
- 盆踊り大会
- 花火大会
- 大企業主催の運動会
- マラソン大会(陸連や都道府県や市主催)
- 国主催の記念式典
- コンサート
- 成人式
- 選挙 など
他にも大小さまざまな選択肢が存在します。
そのため、業界のことがよく分からないと感じましたが、今の時代は試用期間中に辞めることも可能ですし、一度挑戦してみてはどうか?とハローワークで勧められました。
そして思い切ってチャレンジすることに決めました。
これが私がこの仕事を選ぶきっかけとなったのです。
ただ、どうして他の方は応募しないのだろうとか、どうして不景気の時代に欠員が出たのだろうと思うことがあって多少の不安はありました。
実は物凄くきつい仕事なのかなと思ったり。
結局、頑張ればどうにかなる、嫌だったら辞めれば良いだけと考えて応募してみることにしました。
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面接でのこと
面接の時に聞かれたことは、
- これまでプライベートでどのようなイベントに参加したことがあるか
- 好きな芸能人のイベントやコンサートに行ったことがあるかどうか
といった具合に、体験したイベントに関する質問や体験したときにどう感じたかを詳しく訊ねられました。
他には筆記試験やSPI試験から得られた適正や性格診断の話、趣味の話などです。
会社についての意見を尋ねられることはなく、意外にもスムーズに面接が進みました。
三人の面接官の中に一人女性がいて、面接の終わりに「弊社は体力的に厳しい仕事が多いのですが、大丈夫ですか?」と聞かれたことを今でも鮮明に覚えています。
これは、自信がないなら早めに辞退した方が良いというメッセージだと感じました。私は「大丈夫です」と答えましたが。
まずはテントの立て方
最初に覚えたのはテントの設営方法でした。
ここで言うテントは、キャンプ用ではなく、運動会などで使用する集会用テントやロイヤルテントのことです。
テントには多くの種類があり、大きさによって骨組みの部材が微妙に異なります。
しかし、外見は非常に似ているため、見分けるのが難しいこともあります。
実際には、部材の一つでも異なると、正しくテントを設営することができません。
そのため、すべての種類をしっかりと覚えました。
さらに、さまざまな骨組みが混ざっていても完璧に仕分けできるように、何度もテントを立てたり解体したりする練習を仲間たちと共に繰り返しました。
音響機材・照明の把握
次に、コンサートで使用する音響機材や照明について学びました。
コード類は数十種類もあり、さまざまなマイクやアンプの特性も理解し、バラバラの状態から自分一人で組み立ててセッティングできるようになりました。
これまで触れたことがある音楽機器はラジカセやウォークマン程度でしたので、初めて見る機材はボタンの意味すら分からず、非常に重いため移動するだけでも一苦労でした。
言葉で表現するのは簡単ですが、このテントと音響・照明を覚えるのは本当に大変で、肉体的にも精神的にも厳しい挑戦でした。
自分の頑張りはいつか実を結ぶ
上司や先輩は非常に忙しく、教えてもらえる機会が少なかったため、「見て覚えろ」という雰囲気が漂っていました。
そのため、質問したくてもなかなか声をかけることができませんでした。
優しい先輩が教えてくれることもありましたが、それはごく少数の人だけで、他の先輩たちはあまり親切ではなく、質問すると怒鳴られることもありました。
先輩たちに認めてもらうためには、早く一人前になることが最も効果的だと後になって気づきました。
怒鳴られて落ち込んでいる時間があるなら、自分で少しでも勉強して成長することが重要です。
イベント業で身についたスキル
この仕事を通じて得られた最大の成果は、イベントに関する知識だけでなく、その考え方やマナーを深く理解できたことです。
イベントは単なる楽しみではなく、時には国を挙げての大災害の追悼式典など、全国ニュースで取り上げられる重要な場面もあります。
こうしたイベントには首相や皇族が出席し、多くの遺族の方々も参加されます。
そのため、ミスは絶対に許されず、ちょっとした配慮の欠如が後に大きな問題を引き起こすこともあります。
こうした厳しい現場での経験を通じて、私は多くのことを学び、成長することができたと感じています。
工作スキルの上達
私が学んだことはたくさんありますが、特に印象に残っているのは工作のスキルです。
ホームセンターや100円ショップで素材を調達し、自分の手で何かを作ることができるのは素晴らしい体験です。
イベントを開催していると、途中で必要な小道具が不足することがよくありますが、専門のメーカーに発注するとコストがかかり、時間的にも間に合わないことが多いです。
そこで、自分で作ることが重要になってきます。小学校の工作の授業で学んだ基本的な知識があれば、ほとんどのものは作成可能です。
社内には工作専用の部屋があり、毎日誰かが何かを作っています。
まるで昔のNHKの「できるかな」のような雰囲気です。
実際に手を動かしてみると、とても楽しく、完成した作品をイベント会場に持って行って飾ったり、参加者に使ってもらうと、心から嬉しくなります。
このような経験を通じて、私の工作スキルは飛躍的に向上しました。
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イベント業の忙しい時期・暇な時期
給料や他の業種の同世代と比較すると、少し高めに感じます。
しかし、平日にしか休みが取れないのが現状です。
土日はイベントがあるため、金曜日から日曜日、祝日は休むことができず、大型連休も時期をずらして取得しなければなりません。
カレンダーで見ると、忙しいのは4月から12月までで、1月から3月は比較的暇です。
特に夏休みの時期、特に8月上旬からお盆にかけてが最も忙しくなります。
これは全国各地で花火大会や盆踊りが行われるためです。
まともに睡眠をとることができたのがいつだったか思い出せないほどの忙しさです。
一方で、1月から3月はイベントがほとんどないため、休む人も多いです。
理想的には、忙しさと暇な時期がバランスよく配置されていれば良いのですが、イベントが夏と秋に集中しているため、どうしてもそのような状況になってしまいます。
労働時間に変動あり
大規模なイベントでは、金曜日の夜に徹夜でステージを設営し、日曜日の夜中に撤去作業を行うこともあります。
そのため、時間のバランスが崩れてしまうことが多いです。
こうした状況では、会社も月曜日を休業日とすることが一般的ですが、年間の休日は約110日と確保されています。
しかし、前述の通り、変形労働時間制の影響で、休日に偏りが生じるのが課題です。
几帳面な人におすすめ
イベント業界では、几帳面さが求められる場面が多々あります。
体育会系の雰囲気と几帳面さは一見相反するように思えますが、実際には真剣で細やかな配慮がなければ、イベントの成功は難しいのです。
例えば、コンサート中に歌手のマイクにトラブルが起きた場合、その影響で会社が大きな損失を被ることもあります。
ミスが許されない環境では、几帳面で慎重な性格が不可欠であり、石橋を叩いて渡るような人が理想とされます。
また、イベント業界には男性だけでなく、女性も多く活躍しています。
司会進行や舞台裏での美術作業、メイク専門のスタッフなど、さまざまな役割があります。
興味がある方は、ぜひ専門学校などで学んでみることをお勧めします。