保育士の実習・面接
私は元々子どもが好きで、中学の職場体験で保育士になろうと決め、夢を叶えて挫折しました。
もちろん子どもたちと接するのは楽しいですが、それだけではやっていけない職業なのです。
学生時代に必ずある実習。
実習は実習であると同時に学生にとって就職活動でもあります。
園での実習をしていなくても就職はできる。
でも実習をしている学生の方が有利なのは確かです。
なので、実習中にいかに自分を売り込めるかが割と大事なことになります。
あと保育園によって面接なし実技なし、実習の様子で声がかかることもあります。私もその一人です。
これも稀で学生時代の友人は面接を受け実技もして就職しています。
男は特に保育園の就職は難しい。
できたとしても正社員はほぼないよと言われていただけに、当時の私は浮かれに浮かれまくっていました。
今考えると、ちょっとそれは大丈夫なのか?と思いますが。
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保育士として就職後
就職が決まった園は私が初めての男性保育士。
それを面接も実技もなしで園長の一存で声がかかったということです。
それまでは良しとしてもここからが大変です。
まず自由保育から180度回って園の方針がごりごりの教育風になりました。
さらに私はいきなり4歳児の一人担任ときた。
現場を知らない人からすると分からないと思うので少し詳細をまとめます。
自由保育とは
園が掲げている方針があり、それを達成させる手段として様々な保育を行うこと。
例えば「元気な子ども」という方針を達成する為に保育士は様々な保育を行います。
それ故にクラスに特有さが出ます。
しかし、一変した保育は分単位で字の書く練習、体操教室、園内でのランニングなどやることが決まっておりそれに従って動く。
自由に遊べる時間は午後になってから。
遊びたいという気持ちは凄く分かるんですが、制作や運動会、お遊戯会の練習をしなければならないのでそうもいかないんです。
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次に3・4・5歳児を以上児と呼びますが、そのクラスは一人担任と決まっています。
私の受け持ったクラスは30人オーバー。
いきなりでそれは戸惑いました。正直、死ぬかと思いました。
仕事はだいたい朝8時から夕方5時まで。
ただサービス残業は腐るほどあるし、男ということで力仕事は全て回ってくる。
子どもたちが昼寝中は先生の休憩時間ですが、書類や保護者に手紙を書いたりで潰れます。
ほとんどの先生が休憩時間に昼食を摂りますが、私は子どもに混ざって一緒に食べていたのが懐かしく感じます。
ここまでざっくりと大変なことしか述べていませんが、もちろん楽しかったこともたくさんあります。
4歳児は変化が大きい年齢です。
女の子はこの年齢で空気を読み始めるし大人をよく見ています。
自由時間も終わりが近くなって時計をチラッと見る「片付け始める?」なんて聞いてくるし、喉を潰して声が出なくなった時に私の代わりに男の子に静かにするように言ってくれたり、会話していて家庭内が見えてきたりと非常に楽しいです。
男の子はポカーンとしてるし女の子に押され気味でバカなところがありますが、それはそれで可愛いです。
保育士はもっと評価されるべき仕事
保護者の方からはとても良くしてもらっていたと思います。
右も左もわからない私に保護者の方がいろいろ教えてくれました。
普通は他の先生に聞いたり教えてもらうはずなのに…それは私が想像以上に嫌われていたことが理由だと思っています。
かなりキツい目にも遭いましたが、ここでは割愛します。悲しくなってしまうので・・
全力勝負な保育士の仕事
いろいろ述べましたが、保育士とは特殊な職業だと思います。
全力で笑って喜んで、時に叱ったりする仕事は少ないはず。
我が子でもないのにこれでもかと愛情を注ぎたくなります。
ただ社会的地位が低く見られがちです。
保育士はもっと評価されるべき仕事だと今でも私は思っています。