目次
入社当初から人材不足により様々な仕事をする羽目に
私が入社した会社でブラックな会社だったのは、シュミレーションゲームを作り上げる会社でした。
仕事内容
プログラマーからディレクター、宣伝用のwebCM造りまで何から何までを担う仕事
何故、こんなに仕事内容が複数あり、それでいて他の人たちは何の仕事をしているのかという疑問が湧くと思いますが、それについては順を追って説明します。
まず、私は当時、プログラマーとして入社したのですが、仕事の内容はディレクターの他CM造りから何から何までです。
入社してから複数の部署を掛け持っているのはおかしいと感じるでしょうがこれが私が入社したゲーム会社の体質でした。
まず、ディレクターになった理由は、ディレクターが逃げたからです。
単純に言いますとゲームのおおよその構成が完成し、お給料がもらえると分かると逃げるように退社してしまいました。
ゲームのディレクターはゲームの構成を考えることが主なお仕事ですがそれと同時にゲームのバランスも考えなければならず、その仕事から逃げたということです。

何故逃げたかですが、それも単純な理由で、ゲーム会社にいたプログラマー陣が仕事をしないからです。
と言うのも入社当時、ミーティングがあるんですが、プログラマー陣がミーティングに参加していない点で、あれっ、この会社もしかしてと感じていました。
そうです、プログラマーの人たちは仕事をしておらずいるだけでお給料をもらっている方々で現実的にはアルバイトがゲームを作っていたのです。
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アルバイトに仕事を押し付けるどうしようもない会社
この時点で私は、ああこれはブラックに違いないと確信しました。
だってプログラマーは何の仕事もしておらず、ゲームのプロモーションビデオなんかも作らず寝てるだけです。
すべてアルバイト任せです。
そしてそのアルバイト人も辞めていきますのでこんな状況下ではゲームを作り上げとても納期までに間に合うかどうかなんて未知数です。

では、どうやって納期に間に合わせるかですが、これも単純で要はゲームは動けばよいわけですから、昔のシュミレーションゲームのCPUのアルゴリズムを丸パクリしてそのまま流用と言う形で使用してゲームを形だけ作るのです。
と言うのも、シミュレーションゲームは実は本来ですとものすごくコストがかかり、その理由としては対戦相手となるCPUのアルゴリズムを作り上げるのにものすごく時間が掛かり、お金も必要になります。
ですが、昔のシミュレーションゲームのアルゴリズムを流用すると話は別で急造ですが動くゲームが作れるのです。
ただし、これはあくまで動くだけで、正常に動くとは言っていないです。
つまり、発売してからバグの嵐なんかが起きて対応に追われるのですが、これもアルバイトに任せるということです。
ちなみにあまりにもバグが多すぎまして、私が入社した会社のゲームは公式にてバグは仕様であると言い切りました。
つまり、バグは製品上、しょうがない仕様で直すことができないと諦めたということです。こんな会社ですから周囲の人間は逃げていきました。
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先輩達は何も仕事をせず私がアルバイトの面接をする始末
ちなみに私は人が足りなくなった際、アルバイトを雇うという手段で解決をしていたのですが、その当時、私はアルバイトの面接に当たったこともあります。
プログラマーであるはずの私が面接官の仕事をしていたわけです。
私が面接で聞いていたこと
- ゲームのプログラミング歴
- どんなゲームを作る現場にいたか
これを聞くだけです。これだけで採用です。
つまり面接とは名ばかりで、要はプログラミングができればどんな人間でもいいわけです。
あえて言えばプログラミングが出来なくてもプログラムがどう動くかさえ理解できれば、プログラムソースを解読して丸パクリできる人物であると分るので、プログラミング言語さえ読めれば採用だったということです。

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もちろんこんな面接法でこんな人材の募集法ですと、優秀な人物が来ても辞めてしまうのは目に見えています。
本来働く必要があるプログラマー陣が働かないのですから、下っ端プログラマーである私が働き、アルバイトでもなんでもよいので人材を集める必要があったのです。
私がブラックの会社で働く上で納得できない問題として、何故か辞めさせられない先輩プログラマーたちの存在が正に謎でした。
普通会社って利益を生み出すことが無い人材は切るはずなんですが、何故かその先輩プログラマー陣はクビにならなかったのです。
ずっと寝ているだけでお給料をもらっているのにもかかわらずクビにならず、そのことを社長自体も了承しているようにも見えました。
普通、そういったことは考えられず、よっぽど何か弱みでも握っている人物たちなのかと思うと本当に恐ろしい会社であると感じていた次第です。
そして私もブラックなゲーム会社を逃げるように退社
私はこの会社については逃げるように退社をしました。
何とか1年と半月ほどは頑張りましたが、お給料に見合わず逃げたというのが正しいです。
と言うのも、この頃からでしょうか、スマートフォン向けのゲームが爆発的に人気になり、現在のようなシミュレーションゲームが廃れると判断し辞める決心をしました。
ちなみに逃げるように辞める際、誰一人私を止める者はおらず、やっぱりなと言うような感じで何も言われることなく退社です。
もちろん見送りなんてなくそのまま退社です。
給料をもらうだけ貰ってからの退社でしたので未払いではなかったのですが、辞めてよかったと心底思いました。
だってアルバイトはキレてやめるし、本来のwebCMを作るにも人材がおらず、ゲームプログラマーが駆り出されて作成するのですが未だゲームが完成していないため、開発中ですという文言しかCMに乗せることができなかったりと散々な結果に。
その上アルバイトにまでアホくさと言われる始末でこんな状況でどうやって骨組みすらできていないゲームのCMを作れと言われたこともあります。
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あのゲーム会社はもはやだれが責任者でどのくらいその責任者がえらいかという概念が無く、仕事の押し付け合いをしたうえで、アルバイトに仕事を押し付け、実質アルバイトが仕事をして会社を回しているような状況下です。
アルバイトも次第に正社員を見下すようになりもはや会社が機能している状況下ではなかったです。

そのことに気が付いたのはわずか2か月でこの会社あかんやつや、と分かりました。 と言うか、どんなに鈍い人間でも絶対にこの会社、あかんパターンやと思うはずです。
だって自分が担当する以外の仕事をやらされる上に、誰一人仕事をしない正社員がおり、その上で段々と態度が悪くなるアルバイト人もおりますのでこれで会社がブラックではないと言い切ることができる人がいるなら大したものです。
ちなみに私は、スマートフォン向けのシュミレーションゲームを作る会社に入りましたが、この会社はかなり優秀な陣営でしてやりがいがあり、皆で一つの問題や解決すべき点をきちんとミーティングをして解決しようとする会社ですので、以前のシミュレーションゲームを作り上げる会社と比べると天国です。
やはりゲーム会社は皆で協力してゲームを作らないとまず、まともに動作する面白いゲームを作るなんて無理です。
以前のゲーム会社は、できたものはクレームの嵐と言っていい程ひどい出来のゲームを作っていたので特にそう感じます。
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