地方銀行での仕事
私は大学卒業後、地元の地方銀行で10年間勤務しました。
就職活動時に様々な大手企業の面接を受けましたが、なかなか内定をもらうことができず悩んでいました。
そんな時、地元の地方銀行の面接を受けました。
経済学部出身ではなかったので金融業界の知識もなく関心もなかったのですが最終面接で常務から「あなたと一緒に働きたいです!是非、我が社に来てくださいね!」と言われた言葉が、内定が出ずに悩んでいた私の心に響きました。

地元では有名な大手企業ですので両親も喜んでくれて働くことを決意しました。
面接内容は大学時代に頑張ったこと・なぜここで働きたいと思っているか?などで特殊な質問はありませんでした。

銀行員の休暇
休暇はカレンダー通りですので、大手メーカーのような大型連休はありませんし、お盆休みもありません。
その代わりに1年に1回、連続休暇として連続して5営業日に有給を取ることが義務付けられています。
連続休暇を利用して海外旅行にいく方が多いです。
連続休暇の他には絶対に取得しなければならない有給が1年に4日間与えられます。それ以外の有給は基本的には取得できません。

インフルエンザなどで休まなければならないときは消化が義務付けられている有給が使われますのでインフルエンザの予防接種は必ず受けていました。
休暇を取る際は9月、12月、3月の繁忙時は控えなければなりません。
その他の月は取りやすいですが、月末は忙しくなるので避けます。
給与面は勤務10年目で年収が600万ほどでした。
中小企業に比べると年収は高めですが、金融機関も人件費の削減や成果主義に変わりつつありますので、一昔前みたいに「銀行で働いたら一生安泰」というわけではありません。

銀行員の仕事内容
女性は窓口に座って来店客の対応をすることが仕事かと思っていましたが、実際の仕事内容は全く異なりました。
仕事内容
- 来店客の対応
- 投資信託、外貨預金、公共債、保険などの契約を取るための勧誘の電話や外回り
就職説明会では「ノルマはなく皆で目標を達成するので厳しくはありません」と聞いていましたが、実際にはノルマだらけでした。
達成が難しい目標が与えられるので成果を獲得しても「明日はどこで契約をとろうか…」と毎日、成果に追われる日々でした。
成果が取れずに目標が達成できない時は、休日に友達や親族にお願いをして契約をしてもらったことも多々あります。
それが原因で友達は減りましたし、親族間でも肩身の狭い思いをしてきました。
上司からも「今週は全く成果が上げられていない、来週はどうするんだ?」と高圧的に詰められるので辛いです。
ノルマがキツイので離職率も高かったです。
女性は就職後3年目~5年目に転職をしたり結婚で半分以上の職員が退職をします。

毎年、数百人規模で採用しているのは離職率が高くて人員が足りないからだと思います。
女性職員の間では「早く結婚して退職したい」が口癖のようです。
休日には地域貢献のために清掃活動や草刈りに駆り出されることもありますし、資格取得のために様々な検定を受けなければなりません。
個人情報を持ち帰ることはできないので、持ち帰り残業はありませんが、資格取得のための勉強やスポーツ大会、清掃活動など休日も仕事同様の活動を無償でしなければなりません。
金融機関で働いていて良いこともあります。
お客様に信頼していてだいて転勤の際や退職の際は「今までありがとう」とプレゼントをもらうこともありました。辛かったけど頑張って良かったと思える瞬間です。
私は出産を控えて退職をしました。子育てをしながらノルマに追われたり資格取得のために頑張れる自信が無かったからです。
10年間の勤務で8割は辛い思い出ばかりですが、良き仲間と出会えたことや金融に関する知識を身につけられたことは財産です。
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