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新卒で入社した会社がブラック企業だった場合、あなたはどう行動しますか?
期待に胸を膨らませて入社した私が直面したのは、パワーハラスメントやアルコールハラスメントなどの厳しい現実でした。
高い給料に惹かれて辞めることをためらう方も多いかもしれませんが、精神的に追い詰められる前に、思い切って退職することが非常に重要です。
ここでは、私がブラック企業に入社してしまった際の体験をお話しします。
目次
私が入社を決めた理由
以前私は損害保険会社の地域限定総合職として新卒入社で勤務していました。
入社を決めた理由:「人の良さ」
説明会やインターンシップで、複数の社員に「会社の好きなところは何ですか?」や「職場の雰囲気はどうですか?」と尋ねました。
すると、全員が口を揃えて「人が良い」と答えました。
私は何をするかよりも、誰とどんな環境で働くかを重視して就職活動を行っていたため、これだけ多くの人が「人が良い」と言っているのを聞いて、職場環境も素晴らしいに違いないと確信し、この会社を選びました。
また、女性が働きやすい制度が整っていることも、選択の大きな要因となりました。
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パワハラリーダーがいるチームに・・・
営業部門に配属されたのは、もともと人と接することが好きだったからです。
私たちの会社では、社員が直接保険を販売するのではなく、代理店を通じて行っています。
そのため、私は代理店に対して「もっと売ってください!」と積極的に営業を行う役割を担っていました。
地獄の2年目の始まり
1年目はチームメンバーも良好で、快適に仕事ができていましたが、問題は2年目に発生しました。
その年、メンバーがシャッフルされ、運悪く厳しいチームリーダーに当たってしまったのです。
彼は外見は良く、上司には媚びを売る一方で、新人や特に女性社員に対しては高圧的で、ミーティングでは自分の自慢話ばかりを繰り返すような人物でした。
さらに厄介なことに、2年目のチームはその男性社員以外全員が女性で、彼の高圧的な態度はますますエスカレートし、最年少の私に矛先が向かうことが多くなりました。
チームミーティングは1時間以上もだらだらと続き(なぜか業務時間外の17時から始まります)、個別に部屋に残されて1対1で1時間近く詰められることが増えていきました。
なぜ数字目標に達しないのか、俺が若い頃はこんなに努力していた、気合が足りないのではないか、とこちらが口を開く隙も与えられず、ただひたすら文句を言われ続ける時間が続きました。
もし彼が本当に優秀であれば、その言葉をありがたく受け止めることもできたでしょうが、実際にはそうではありませんでした。
50代を超えても課長になれず、現場での仕事を続けていることからも、出世できていないことが明らかです。
その方には確かに得意な分野がありましたが、事務的な業務には全く向いていませんでした。
担当を引き継いだ後、彼が行っていた業務に関するミスが次々と明らかになり、たまたま内線を受けた際には、他の部署からの彼に対する不満の電話がかかってきたりと、問題が山積みでした。
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パワハラだけでなく、アルハラも
若手社員として、私は毎月行われる社内の飲み会には必ず出席していました。
他の社員の方々は、私がアルコールを飲まないことを理解しており、「烏龍茶を頼んでいいよ」と気遣ってくれました。
そのため、毎回烏龍茶を楽しんでいました。
しかし、ある男性社員が近くにいると、必ず「なぜ酒を飲まないのか」「酒が飲めないのになぜ営業職を選んだのか」「酒は吐いて強くなるものだ」といった飲酒を強要する言葉を浴びせてきました。
お酒が弱いからといって営業職を希望することが悪いことなのでしょうか?
世の中にはお酒の強さに関係なく優れた仕事をする人がたくさんいますし、部署の配属は人事が決定するものであり、そこにお酒の強さは一切関係ありません(もちろん面接でもそのような質問はありません)。
実際、飲酒の機会は主に社内の飲み会であり、営業先で飲むことはほとんどありません。
もし営業先に誘われた場合でも、特に女性社員はトラブルに巻き込まれないように、男性の先輩や上司と一緒に行くことが一般的です。
営業先と親しくなったとしても、保険商品を購入するのは営業先の人ではないのです。
古い会社の文化が影響しているのか、体育会系の雰囲気が強く、その男性社員も理不尽な環境で育ったのかもしれません。
そのため、50歳を過ぎた今、周囲に対して不満をぶつけているのだと思います。
周囲の人々も、私が何度もそのような扱いを受けていることを知っていましたが、「そういう人だから仕方ない」「この人に耐えられれば、今後どんなに厳しい上司に当たっても大丈夫だよ」と、励ましにはならない諦めの言葉しかかけてくれませんでした。
その男性社員(チームリーダー)以外の課長や先輩方は非常に優しく、素晴らしい方々でした。
しかし、周囲は心配してくれるものの、その男性社員に対して何かアクションを起こすことはありませんでした。
なぜなら、そうすることで自分に矛先が向かうのを避けたいからです。
自分のことで精一杯な日々
会社は合併を重ねてきたため、多様な人材が集まり、業務も多岐にわたります。
しかし、利益を追求するあまり人員削減が進み、一人当たりの業務量は年々増加しています。
その結果、社員は自分の仕事に追われる日々を送っているのが現実です。
同期から聞いた話では、ある部署の40代の女性先輩が、夜9時を過ぎてもパソコンの前で一人涙を流していたとのことです。
私の先輩も、家に帰るのは9時を過ぎてからで、そこから料理や家事をこなし、晩御飯を食べるのは10時頃。
寝るのはいつも1時を過ぎると話していました。
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ブラック会社でも良かった点はある
その後、私は結婚を機に退職しました。
一部の人々は、私がパワハラに耐えられずに退職を選んだことを知っていましたが、表向きには寿退社としてスムーズに退職することができました。
現在は別の会社で働いており、あの時に決断を下して本当に良かったと感じています。
新しい職場での経験を通じて、保険会社で働くことの利点もいくつか再認識しています。
給料は満足のいく金額
まず、お給料についてお話しします。
私は地域限定の総合職として働いていたため、全国転勤型の同期に比べるとお給料は少なめでした。
しかし、地方での生活を考えると、周りの友人たちと比べるとむしろ多い方でした。
特に金融業界ではボーナスが非常に大きく、現在の会社と比べるとその額は桁違いでした。
私の同期も、次のボーナスを思うと辞めることができないと話していました。
充実した制度
もう一つのメリットは、制度についてです。
大企業であるため、福利厚生や育児支援の制度が非常に充実していました。
専用のサイトを利用することで、ホテルをお得に利用したり、レンタカーを安く借りることができたため、非常に便利でした。
次に、同期の多さも挙げられます。
大手企業の一括採用により、多くの同期がいて、頻繁に集まる機会がありました。
しかし、振り返ってみると、同期の中にはうつ病になって辞めてしまったり、休職している人もいるため、やはりブラック企業だったのかもしれません。
自分は体調を崩す前に辞めることができたので、まだ恵まれていた方かもしれません。
これから大手損害保険会社の就職を目指す方へ
もしあなたが会社選びで給与を最も重視しているのであれば、損害保険会社は非常に適していると思います。
全国転勤型の総合職社員は、30代で年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
地域限定型は、年数が経っても給与の上昇は緩やかですが、他の業界と比べると良い方だと思います。
ただし、部署によっては忙しさが異なりますが、全体的に多くの部署が忙しく、各自が自分の業務に追われています。
残業も一般的に発生します。
少し厳しい言い方になりますが、素直で優しい性格よりも、根性があり、少しひねくれた性格の方が向いているかもしれません。
合う人には非常に魅力的な会社だと思いますので、ぜひ頑張ってください!