華やかさとは裏腹なマネージャー業の仕事
一見華やかな世界で憧れを持つ方も多いと思いますが、華やかなのはモデルで、マネージャー業は縁の下の力持ち的存在で仕事内容は地味でしんどいです。

私がこの仕事をしていたのは20代前半の頃です。
アメリカに海外留学していて帰国後でしたので、英語が活かせる仕事がしたかった。
でも海外貿易のようなビジネス英語をバリバリ使うような仕事はちょっと自信がない、日常会話、英会話程度ならなんとかできるのに。。。と思っていたところに、モデルマネージャーの求人を見ました。
何もわからないけど、モデル業界という世界に漠然とした憧れのようなものを抱いていたのですぐに電話をして面接に行きました。
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マネージャー業の面接
面接は、スーツでは行きませんでした。
でも、きちんとした服装(グレーのパンツに白いブラウスに黒パンプス)で行き、とにかく笑顔とてきぱき感を全面に出しました。
アピールした点
- きっちりしているという事
- 時間はきちんと守るという事
- やる気があるという事
そして留学していたという強みで、アメリカ人と接する事には大変慣れている、というところを懸命に訴えました。
前半は日本語での面接、後半は英語での面接でした。
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マネージャーの仕事内容
オフィスは六本木のマンションの一室にあり、いつもラジオがかかっているアットホームなオフィスで、服装も全くの自由。
社員全員が海外留学経験がある事から、年功序列もなくかなり気軽な感じで働けました。
勤務時間
午前10時~午後6時半まで(お昼休憩:1時間)
仕事内容
- 海外からのモデルの招聘
- ビザ関係の書類作成と申請
- モデルの居住のあれこれ手続き
- オーディションへ連れて行く
- 簡単な通訳をする
- クライアントにモデルをプロモーションする
- 撮影に付き添う
- スケジュールの管理をする
- 10代の若いモデルのプライベートでの面倒 その他もろもろ
1日の流れ
- 朝出勤したらモデル全員のスケジュールを確認
- 1人づつ電話でその日のスケジュールを伝える
- オーディションや撮影のスケジュールに合わせて外出
- モデルと待ち合わせしクライアントのところへ行く
- 外回り終了後、事務作業
(1人で撮影に行くモデルに仕事の詳細や行き方等が書かれているジョブシートなるものを作成し、作成後モデルに渡す)
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その他の仕事
- コンポジット(宣伝するための写真入りカードのようなもの)の作成発注作業
- スケジュールが空いているモデルをキャスティング会社や広告代理店などへ見せにいく(顔見せ)
キャスティングにとっては、特にオーディションが必要でない時期にモデルを連れてこられても困るわけで、電話してもなかなかアポが取れずに大変でした。
しかし、仕事やオーディションのないモデルをプラプラさせておくわけにはいかず、なんとか「顔見せ」を入れてスケジュールを埋めて、そこからオーディションや仕事につなげていけるようにマネージャーは努力をしなくてはなりません。
売れるモデルは何もしなくても売れますが、売れないモデルをいかに売るかはマネージャーの腕次第だからです。


マネージャーとしてのいい経験
残業は内勤ではそんなにはなかったのですが、撮影に付き添う場合は深夜になることもたまにありました。
この仕事の中で一番つらかったのは、10代の若い外国人モデルはいろんな事をしでかしますので、クライアントからのクレームも多く、菓子折り持参で謝罪に行く事です。
そこまでは行かなくとも、撮影が終わってから、キャスティングの方から電話でクレームを言われる事も多々ありました。

あとは、なかなか売れないモデルのメンタル的なフォローも大変でした。
6年間続けましたが、別の世界で働いてみたいと思い退職しました。
しかし、あの6年間は私にとってはとてもいい経験になりました。