海外で勤務することはなかなかない経験ですが、ここでは海外で働く上で大変なことや大事なことをお伝えしていこうと思います。
その国によって文化や習慣も気候も何もかもが日本とは違います。
そんな中で働くということをどうプラスに考えていくかが重要になってきます。
海外での製造業の仕事
私は約30年勤務した一部上場製造業で、約3分の1の期間に当たる10年間を海外事業の部署で勤務し、海外駐在もしました。
先ず、この部署に勤務したのは、約10年の国内営業の後、社内公募で海外部署の求人に応募して合格し、海外事業推進部署に異動したことからでした。
少なくとも、国内の前線での10年間が無かったとしたら、社内公募にも合格しなかったでしょうし、海外で仕事をする過程においても、適切な判断や実行ができなかったと言えます。
つまり、海外で仕事をするのは、いきなり新人が行うのはとても困難だと言えます。
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海外で働くということ
海外というのは、国によって条件が違うものの、文化、歴史、言語、宗教、気候、地理、人材、予算が圧倒的に違いがありますから、様々な経験の上に、複合的な判断を求められます。
ですから、私の経験で言えば、国内で一定の経験を経た後に海外の仕事に異動するのが望ましいと思います。
私が携わった仕事
一口に海外の仕事と言っても様々です。私は営業職として海外事業を推進する部署に異動し、事業を企画立案する事からの仕事に従事しました。
- 自ら事業企画
- 現地に出向き調査
- 計画の変更を繰り返し行う
- 事業企画から実際の製造製品を前に進める営業企画を立案
- 企画を幅広く推進、自らも営業を行う
つまりゼロからの仕事を体験できたことは、自分の社歴の充実にも、私的な経験にも、どちらも大きな経験になりました。
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海外赴任の向き不向き
海外の仕事をするには様々な経験が必要ですが、この領域の広さは本当に多岐に渡ります。
海外勤務に向かない人
異文化対応能力が無い人
どんな国に行っても、その国に馴染める対応力が絶対的に求められます。
言語が最初からできなくても問題ありませんが、
- その国の言語を覚えようとする気持ちがあるか。
- 事実勉強にいそしむか。
- 言葉ができなてもコミュニケートをする努力ができるか。
- 食事は何でも食べれるか。
- 体力は問題ないか。
- 国民性の違いを受け入れられるか。
これを毎日連続できるのかということです。
海外で仕事をするにあたって
私は日本にいる時よりも、余計に仕事にやる気が出て、一生懸命その国に馴染む様努力しました。
努力というよりも、自然にそうなっていました。そういう人材が望ましいと言えます。
これは、営業だろうが、スタッフ業務だろうが、製造業務だろうが、海外で仕事をする人には必ず同じく求められる基本的な素養です。
こういう状態を連続できない人にはお勧めできません。こういう人が私の周りにたくさんいました。
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例えば、出張で海外に来る際に、日本から梅干しやふりかけやインスタント味噌汁を持って来て、来たその日から現地の食事を取らずに、食事の際に持参した日本食を広げて食べるのです。
好き嫌いがあるのは仕方がありませんが、現地のスタッフもいる前で、現地の食事が食べれないという事実を披露するのは、私は貴方たちの国に馴染めませんと言っているのに等しいです。
又、すぐに日本ではこんなことは有りえないと、その国の制度は仕組みを批判する人です。
何故か海外に行くと上から目線になる人達がいるのです。こういう人達は絶対に海外で仕事をうまくできません。
自分が赴く国をレスペクトできない人は海外で仕事をするべきではありません。
日本の恥だと私は思います。
海外赴任をした私の経験から
海外での仕事は、バックアップ体制が日本と同じ様にはありませんから、多くの仕事を日本以上にしょい込むことになります。
そういうストレスにも耐えられる耐性が必要になります。
企業によって違いはありませんが、概ね海外勤務者の給与水準は高いです。
海外は過酷な職場になるので、日本の仕事よりも大変です。
赴く国の国情に違いもあります。政情不安の国もあれば、民度の低い国もあります。
日本の仕事よりも過酷な現場で過酷な仕事を求められるので、その対価は賃金で支払われるからです。
ですから、どの企業でも海外勤務者の待遇は高いのが普通です。
まずは赴く国を知るということ
海外勤務をする上で大切なこと
チャレンジ精神とその国をレスペクトすること
最も訴えたい事は、海外での制約や厳しい条件を楽しめる人でない限り、海外での仕事はうまくできないですし、お勧めすることはできません。
ここで筆者が書いた様な事を全て問題無くできるとお思いの方は、是非海外の仕事にチャレンジして欲しいです。
海外の人たちの事を知り、仕事をできると言う事は、本当に楽しく意義深い事です。