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雑誌編集を手掛ける会社でインターンとしてアルバイトをしていました。
以前から愛してやまない雑誌の編集に関わることができ、期待に胸を膨らませながらも、緊張感なくスタートしました。
しかし、現実は厳しく、過酷な業務や不規則なシフトによって、自分の未熟さが際立つ結果となりました。
働く前にしっかりと詳細を確認することの重要性を痛感しました。
目次
雑誌のレイアウト作りの仕事
私がかつて経験した、ユニークなアルバイト……それは、ホビー雑誌の編集に関わる仕事でした。
振り返ると、恥ずかしい思い出として心に残る黒歴史ですが。
今ではもう休刊してしまった、「○○○ロード」という雑誌です。
レイアウト作りのバイトに出会ったキッカケ
そのアルバイトとの出会いは、当時通っていた学校の就職課からの紹介がきっかけでした。
就職活動をしていた私は、「興味深い仕事がある」と教えてもらい、すぐに興味を持ちました。
募集内容はそれほど難しく感じませんでしたし、編集部の立地も都心から電車一本でアクセス可能です。
何よりも、その雑誌は私が長年愛読してきたものでした。
漫画やアニメ、小説に加え、旅特集も充実しています。
グルメや文通募集(懐かしいですね)、読者が手がける表紙、漫画、映画やイベントのレポートなど、多彩な内容が揃っています。
インターネットやSNSがまだ発展していなかったあの頃、私にサブカルチャーや二次創作の魅力を教えてくれたのは、この雑誌でした。
「名物編集長のKさんや、スタッフの皆さんと直接会えるチャンス!」「お気に入りの雑誌の編集現場を目の当たりにできる!」
このような憧れの気持ちが大きかったのではないでしょうか。
しかし、それ自体が最初から間違いだったのかもしれません。
レイアウト作りの仕事内容
面接は、会社の近くにあるイタリアンレストランで行われました。
食事を楽しみながら、編集長から仕事の内容や自分の意欲について説明を受けたり、質問されたりしました。
「食事をしながらの面接とは、さすがグルメで知られるK編集長だな」と感心したことを今でも覚えています。
見習いとして内定獲得
まず、見習いとして学校に通いながら、仕事を始めることになりました。
しばらく仕事を観察し、問題がなければ正式に採用されるとのことでした。
しかし、私がのんびりしていられたのはここまででした。
最初に驚いたのは、編集部の狭さと雑然とした雰囲気、そして空気の悪さでした。
正直に言うと、あまり清潔感は感じられませんでした。
編集部で私が任された仕事
- 読者から投稿されたイラストを誌面に載せる為に、縮尺を計算する
- 紙に製図用のシャープペンで、レイアウトを作る
当時、パソコンが主流の時代にあって、そこは珍しくアナログ方式を採用していました。
今から十年以上前のことです。
まずは縮尺を計算する必要がありました。
算数や数学が苦手な私にとって、これは大きな挑戦でした。
さらに、レイアウト作成も重要な作業です。
ほんの数ミリのズレでも、誌面上の作品がうまく配置できなくなってしまいます。
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憧れとは裏腹に苦労の日々
センス、正確さ、そしてやる気は必須です。
恥ずかしいことに、浮ついた気持ちの私にはそれらが全く足りていませんでした。
さらに、働いて報酬を得ることに対する責任感や覚悟も欠けていました。
今振り返ると、恥ずかしさと情けなさでいっぱいになり、頭が下がります。
悪い意味で、学生気分が抜けきれていなかった私。
締め切りに追われながら懸命に作業をしている他のスタッフにとって、私はきっと迷惑な存在だったでしょう。
何をやっても上手くいかず、厳しい指摘を受けて辛い思いをしましたが、そんな私を支えてくれた他の方々の方が、よほど大変だったはずです。
編集系につきものな不規則な仕事
学生時代の私は、のんびりとした性格で、ビジネス街での仕事や緊張感のある現場、さらには編集業界特有の不規則な勤務形態に対して、すべてが非常に厳しく感じられました。
仕事が終わらない限り、誰も帰ることができない状況でした。
私自身が足を引っ張っていると感じることで、ますます帰りづらくなり、結局いつも終電ギリギリまで作業を続けていました。
家までの距離があったため、帰宅するのはいつも深夜の1時や2時でした。
お腹が空いて、コンビニで買ったパンをかじりながら歩いたこともあります。
真冬だったので、寒さと暗さが身に染みました。翌日は学校が待っているし。
楽観的な気持ちで挑んだ私は、さまざまな出来事に打ちのめされ、衝撃を受けることになりました。
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限界を感じ辞退
足を引っ張るばかりか、バイト代まで受け取ってしまいました。
数ヶ月後、謝罪しながら辞めることを決意。
その後は、「時間が安定している」、「デザインとは無関係な」仕事を探し、無事に就職しました。
迷惑をかけてしまったことは心苦しいですが、自分が何を嫌い、何に向いていないのかを理解できたことは、大きな収穫でした。