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私たちは母と姉と共にカフェを運営しています。
全くの初心者からスタートしたため、最初は戸惑うことが多かったですが、徐々に接客の楽しさを実感し、日々学び続けることを大切にしています。
現在、コロナの影響で営業を休止せざるを得ない状況ですが、いつの日か再び3人でお客様をお迎えできる活気ある観光地に戻ることを心から願っています。
目次
母と姉の夢を実現
私は、妹と母の3人で地元の観光地にてカフェを運営しています。
彼女たちは昔から、喫茶店や飲食店を開くことを夢見てきました。
約7年前、実家の近くにある観光地で新たな店舗をオープンするために経営者を探していました。
当時はそれぞれ異なる業種で働いていましたが、ここで新たな挑戦をすることを決意したのです。
妹と母が共同で経営を始め、半年後に私が参加する形になりました。
正直なところ、飲食業に特別な興味があったわけではありませんでしたが、実妹と実母と一緒に働きたいという思いが強く、彼女たちの力になれるのであれば、ぜひ参加したいと考えました。
もともとカフェ巡りが好きだったので、最初の半年間は様々なカフェを訪れて学びました。
コーヒーについても深く学び、全く新しい世界に飛び込むことになりましたが、その決断をしたことに満足しています。
席数15席ほどの小さな店舗ですが、妹と母の夢が詰まった特別なお店です。
私も全力で頑張ろうという気持ちでいっぱいです。
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家族経営だからこそ決めた約束事
家族経営という形だったので、面接はなかったのですが、身内だからってなぁなぁにならないようにみんなで決めたことはいくつかあります。
1.店の中で喧嘩や言い争いをしないこと
妹、母、私の3人が集まると、時には関係が複雑になることがあります。
皆、気が強い性格なので、言い争いが起こることも少なくありません。
しかし、たとえお客様がいなくても、店内では絶対にそのようなことをしないと約束しています。
これは当たり前のことのように思えるかもしれませんが、お客様に私たち家族の甘い部分が見えてしまうと、非常に恥ずかしい思いをすることになります。
そのため、この約束は絶対に守るように心がけています。
2.店長(妹)の言うことに反論しない
店長は私の妹です。
私は姉ですが、経営や給与に関して妹に対して反論することはありません。これは私たちの約束です。
意見を述べたり議論することは大切ですが、姉としての立場を利用して妹を押さえつけることはしないということです。
接客は慣れるまでが大変
接客業の厳しさは予想以上でした。
日常的に理不尽なクレームを受けることが多く、心が折れそうになる瞬間も少なくありません。
突然の罵声や、支払いを拒否されることもあり、これまでの人生で経験したことのないような扱いを受けると、思わず辞めたくなる気持ちが湧いてきます。
マニュアルには対応策が書かれていますが、実際の現場ではそう簡単にはいかないのが現実です。
100人いれば100通りの反応があるというのが、まさにこの業界の特徴です。
お客様にとって、私たちの善意が必ずしも歓迎されるとは限りません。
同じサービスを提供しても、お客様の受け取り方は千差万別です。
例えば、同じ温度で淹れたコーヒーでも、あるお客様は熱すぎると感じ、別のお客様はぬるいと感じることがあります。
お子様用のお椀をお持ちすると、「そんな子供じゃない」と言われることもあれば、逆に「早く持ってきて」と急かされることもあります。
このように、お客様のニーズや状況を迅速に把握し、適切に対応することが求められます。
私も毎日が勉強で、反省すべき点がたくさんあり、日々新しい知識を得ることができています。
7年間の経験がありますが、まだまだ成長の余地があると実感しています。
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カフェ経営の仕事を始めて良かったと感じること
カフェでの仕事をしている中で、たくさんの素晴らしい経験があります。
観光地にいるため、さまざまな人々と出会うことができるのが特に魅力的です。
大阪弁を話す方や博多弁を話す方、さらには北海道から沖縄まで、実に多様な方々とお話しする機会が得られます。
私はあまり旅行をする方ではないので、そうした方々の話を聞くのは本当に楽しいです。
また、観光地にいるため、地元のことや観光地について質問されることも多く、私自身も多くのことを学びました。
お客様からの質問に「わかりません」と答えるのは格好悪いですから。
意外にも、自分が育った地域について知らなかったことを学ぶのは、とても興味深い体験でした。
英語を学ぶきっかけができた
日本だけでなく、海外から訪れる方々も多くいらっしゃいます。
そのため、私は英語の勉強に力を入れました。もちろん、日常会話程度ですが。
カフェで働くことになり、英語を学ぶことになるとは思ってもみませんでした。
外国の方を見かけるだけで緊張していた私が、今では様々な方法で自分の言いたいことを伝えられるようになっています。
40代になってから、さまざまなことを学ぶのがとても楽しいです。
学生時代には勉強が嫌いだったのに、今では多くの知識を吸収し、それを少しでも活かせた瞬間が本当に嬉しいです。
この仕事を始めていなければ、こんな経験はできなかっただろうと思うと、貴重な体験をしていると感じます。
この職業を始める前は人と接するのが得意ではなかったのですが、様々な方と日々接することで、対応力が身についたと思います。どんな方とも会話が続くようになりました。
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カフェ経営の給料面や休日面
他にバイトやパートを頼まずに身内だけで経営しているので、時給いくらだとか日給いくらだとかではありません。
その月の売り上げによります。
かかった経費やその他積立金などを差し引いて、それぞれの役割や出勤日数によって決まります。
身内でやっていると揉め事にになったりしないの?とよく聞かれますが、店をオープンして7年ほど経ちますが、揉め事になったことは一度もありません。
現在は新型コロナウイルスの影響で給料面ではかなりつらい状況です。
観光地の店舗でやっていますので、契約を交わして経営しているのですが、休日はなしという契約になっています。土日は混雑しますので、平日に交代で休みをもらっています。
融通が利かせられますので、子供の急な熱や子供の学校の行事などにも対応できるので、そこはとても助かっています。
しかし、身内だけだからと言って甘えすぎないようには気をつけています。
私は特にまだ1歳の息子がいるので、なかなか思うように出勤できないことが多く、私に合わせてもらっていることが多いです。
思いがけない世界的問題によって
今回のこの新型コロナの影響でかなり経営は苦しくなりました。
数ヶ月間、店も閉めていました。
自粛期間が明け、再開できたときは嬉しかったのですが、現実は甘くなかったです。
毎日何台も来ていた観光バスはぴたりと来なくなり、賑やかだった通りも静まりかえっています。
どうしたらいいものか途方に暮れながらどうにか続けています。
またどんどん観光客が増えて、以前のように賑やかになって欲しいと願う反面、9割が県外からのお客様なので、まだ小さい息子がいる私は感染が怖かったりもします。
お客様にいらして欲しいけど、混雑するのも怖い。自分自身でもこのお店がどうなって欲しいのかさえもわからなくなり、本当に思い悩む毎日です。
これからという時期に苦しい日々
私だけではなく、世界中のみなさんそうだと思いますが、まさかこんなことが起きるとは思っていませんでした。
私の主人の職業も新型コロナウイルスの影響をまともに受けてしまう職業なので、苦しい毎日が続いています。
自分たちの頑張りだけではどうにもならないな、と痛感しています。
もうすぐ年末年始ですが、年末年始は1年で一番の稼ぎ時でした。
人の出はどうなるのか、また自粛宣言のようなものは出るのか、不安な毎日を過ごしています。
早く以前のような平和な世の中になって欲しいです。
どうにか前向きに物事を考え、踏ん張っていこうと思っています。
大変な思いをしているのは私達だけではないので、みんなで励まし合い助け合って乗り切ります。