AFT色彩検定2級の資格を取得するまでの体験談
2004年の7月にAFT主催の色彩検定2級を取得しました。
2001年に日本商工会議所主催のカラーコーディネーターの3級を取得していましたが、AFT主催の検定試験に合格すれば専門性の高い仕事につけると考え、受験をする事にしたのです。

カラーコーディネーター検定と色彩検定はどちらも色彩の理論体系や技能に関する試験ですが、上級になる程色彩の専門家としての認知度は高くなります。
講師として活躍している人達はAFTと日本商工会議所の両方で1級を取得するのが常識ですが、デザインや商品企画、印刷、ファッション、販売などの職種を目指している場合は2級まで取得すれば十分活用出来ます。

私が実践した色彩検定の勉強方法
試験時期:毎年6月(夏期)と11月(冬期)
3級と2級を両方受ける程金銭的に余裕がなかったので、思い切って2級を受験する事にし、2004年6月の試験に向けて、毎日2時間ずつ勉強しました。
私が行った勉強方法
①『AFT色彩検定1~3級色彩検定公式テキスト2級編』を繰り返し読んで要点をノートにまとめる
②市販の問題集の問題を項目ごとに解く
③問題集を解いた後は自分で採点し、出来なかった問題は正しい回答と一緒にノートに書き写す
正解がわかるだけでは本当に分かったとは言えないので、何故その答えになるのか納得がいくまで考え、繰り返し見直すようにすると理解が深まる ので、効果的でした。
弱点を徹底的になくすようにして試験の合格率を高める事が目的でしたが、それが功を奏したのか合格することが出来ました。

工夫をして勉強を
色彩検定は、色彩に興味がある人でないと勉強が長続きしません。
テキストだけ利用するやり方では飽きると思い、私なりのやり方を取り入れる事にしました。
私が勉強に活用したもの
■日本色研事業から出ている『新配色カード199a』
カラーコーディネーター検定や色彩検定の実技試験の時に必要な物で、このカードを切り抜いて答案用紙に貼る実技を行います。
配色カードは日本の物体色が赤系統から順番に並んでいますが、普段の生活でもいつも携帯するようにして、気になる色の物があったら比較するのを習慣にすると、実技試験の時に色の問題が出た時に分かるようになります。
カラーコードの色と裏に書いてある記号を覚えておくと、試験の時に有効です。
■福田邦夫さんの著書『色の名前事典』
元明治大学教授で経済学博士で数々の著書がありますが、この本は日本の伝統色から外国の色391色の名前と日本の色彩体系であるPCCSのカラーコードを一緒に書いてあるので、色に対しての興味が深くなります。
赤系統や黄系統、緑系統などが分類されており、同じ赤や黄色にも多くの種類がある事がわかるので、実技試験の時に役に立ち、色の性質や名前の由来、逸話などが盛り込まれているので、小さめのサイズでも侮れない充実した内容に仕上がっています。
実際の試験では色の名前や配色について出題されますが、この本には一般的な配色の効果や色の名前について書いてあるので、充分活用出来ます。
普段の生活で楽しみながら勉強
普段の生活で使う色は限られています。洋服は着回ししやすい茶色系統の服を選ぶようにしていたので、配色が同系統の色に偏っていたのです。
食生活を利用して勉強
食生活に関しては昔から言われているように赤・黄・緑の三色が揃えば栄養バランスが良くとれるという事を意識していたため、お惣菜を拵える時に心がけるようにしていましたが、和食が多いため茶系統が食卓の面積を占めている事が多かったのです。
あとは、果物や野菜などを見る時にPCCSの記号を声に出して、後で答え合わせをすると、感覚が良くなります。

映画を利用して勉強
色を多用した映画を選んで見るようにした事も勝因だと思います。
特に洋画の子供向けや女性向けの映画は色を勉強するのにうってつけでした。
勉強に役立つおすすめ映画
子供向け:「ヘイフラワーとキルトシュー」
女性向け:「プラダを着た悪魔」「グランブルー」
画面に出て来る色がどんな場面で使われているのか考えるだけで参考になります。
外で草花を見るのも配色の参考になるのでお勧めの方法です。
楽しみながら勉強すると試験で良い成果が出ますので、自分に合った方法を試してみて下さい。
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