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日常的にこのような状況が発生することは珍しくなく、求職者からの連絡が休みや仕事の後にあるのも一般的です。
場合によっては、土日などの休みを犠牲にして面接に参加することもあります。
そのため、完全に仕事をオフにできる時間がないこともあります。
プライベートを犠牲にしながら働く覚悟がないと、長続きしないかもしれません。
しかし、成功すれば高い利益を得られる業種でもありますので、若い年齢で高収入を目指す方には魅力的かもしれません。
また、新しい挑戦を求める方や、常に外出して仕事をしたい方にも適しているでしょう。
目次
ビジネススキルを伸ばすべく治験コーディネーターの道へ
6年制大学を卒業後、薬剤師免許を取得しました。
薬剤師の就職先の選択肢として、
- 調剤薬局
- ドラッグストアー
- 病院
などがありますが、どの仕事も専門知識以外のビジネススキル、例えばメール作成や英文翻訳、資料作成能力等はあまり伸ばすことはできないと感じていました。
仕事の中で、関わりのある職種も限られています。
人との関わり合いが重要
医薬品の開発に対する強い関心があり、薬剤師としての資格を活かしながら患者さんと直接コミュニケーションを取れる職業を探していました。
その中で治験コーディネーターの役割は、専門的な知識を活かせるだけでなく、さまざまな専門家と連携する機会も豊富です。
さらに、自分のビジネススキルを向上させることができると考え、就職を決意しました。
医薬品開発は多くの段階を経て進行し、この職業はその最終段階に位置し、開発された医薬品の試験に関与する重要な役割を担っています。
副作用や薬の効果を実際に使用することでリサーチし、データだけでなく実体験を通じて理解できる点に魅力を感じ、選びました。
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治験コーディネーターに必要なスキル
基本的に資格は必須ではありませんが、持っていると大きなアドバンテージになります。
例えば、薬剤師や看護師、医師、獣医師、栄養士、臨床検査技師などの資格を持つ仲間が多く活躍している環境です。
資格を取得することで専門的な知識を持っていると認識され、医療機関での信頼性が高まると考え、私は6年間大学に通い、国家試験に合格するために日々努力を重ねました。
就職活動ではコミュニケーション能力が重要視されるため、情報収集は欠かせません。
面接での質問内容は他の職種と大きくは変わりませんでしたが、職種に対する理解が求められたため、最新の情報を集めたり、実際に働いている人に話を聞いたりしてリサーチを行い、面接に臨みました。
資格を持っていたおかげで就職活動は比較的スムーズに進みましたが、英語の勉強が得意ではなかったため、過去の知識を思い出すことから始める必要がありました。
専門的な知識が求められる分野であるため、常に学び続ける姿勢が不可欠です。
さらに、医師や看護師と患者の間に立ち、スケジュールを調整するスキルも重要です。
医療機関だけでなく、依頼主との連携も必要不可欠であり、業務を円滑に進めるためには優れたコミュニケーション能力が求められます。
メインは事務仕事
この職種についてよく誤解されるのは、医師や患者と直接接することが主な業務だと思われがちな点ですが、実際には事務作業が中心となります。
クライアントとのメールのやり取りや、パワーポイントでの資料作成、パソコンを使った作業が多いため、WordやExcelなどの基本的なスキルがあると、円滑なコミュニケーションが実現できます。
さらに、医療機関でカルテを参照しながらデータを入力するため、カルテに記載された情報から必要なデータを抽出するための知識も求められます。
医師が作成するカルテは医療英語が多く使われているため、専門用語を理解することが重要です。
これらの用語はインターネットで調べることができますが、毎回調査するのは時間と労力がかかります。
よく使われる表現を記憶しておかないと、医師とのコミュニケーションが難しくなることもあります。
何度も調べるうちに自然と覚えていくものですが、扱う分野が多岐にわたる場合は柔軟な対応力が求められます。
医療機関のスタッフや患者、クライアントに信頼を持たせるためにも、正確に業務を遂行する能力は必須です。
英語能力も必要なスキル
また近年は海外のメーカーと合同で実施する医薬品の試験も多く、英語が扱えることが必須となっている企業もあります。
基本的な医療英語の読み書き、また文章を作成するにあたって使用できるツールなどを知っておくことは強みになります。
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治験コーディネーターとして就職した時のこと
中途採用や新卒採用の際には、研修を通じて基本的な業務の進め方やルールをしっかりと学ぶことが求められます。
一部の企業では、専門知識がない方のためにさらに充実した研修を実施しているところもあります。
医薬品の開発に関わる際には、厳守すべきルールが非常に多いため、常に再確認することの重要性を実感しました。
就職してからも勉強は欠かせない
医療業界は常に進化しており、最新の情報を追い続けることが不可欠であると再認識しました。
実際に医療機関での業務に従事する際には、スムーズな業務運営を実現するために、さまざまな工夫を凝らしながら取り組みました。
基本的な業務内容は明確ですが、クライアントのニーズに迅速に応えるためには、案件ごとに調査手法を見直したり、より効率的なアプローチを考案することが求められます。
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医療機関は通常業務で多忙を極めており、追加の業務を依頼することはスタッフにとって大きな負担となります。
このため、医療行為を行うことが禁止されている中で、どのように行動すれば通常業務に支障をきたさずに済むのかを考え、提案し、合意を得ることが、円滑な業務運営を実現するための重要なポイントです。
企業のルールに従って働くことは当然ですが、医療機関のルールを守ることも非常に重要です。
派遣先の医療機関が増えるほど、それぞれのルールを理解し、適切に行動することが求められます。
時には不合理な要求に直面したり、交渉が必要な場面もありますが、患者さんやクライアント、医療従事者から感謝されることが多いのもこの仕事の魅力です。
さらに、仕事を通じて専門外の知識が増えていくことで、日々成長を実感しています。
何より、自分が関わった仕事が将来の医療に貢献する可能性があることに、大きなやりがいを感じています。
治験コーディネーターの大変なこと
未承認の医薬品によって患者さんの病状が改善されることは、私たちにとって何よりの喜びです。
これらの医薬品は、時には治療の最後の手段として選ばれることもあり、その効果が現れると医療スタッフや患者さん、さらには同業者たちと共に喜びを分かち合いました。
患者さんが納得のいくような説明をする
医療機関のスタッフは日々多忙であり、各患者さんに十分な時間を割くことが難しいことがあります。
そのような状況下で、私が患者さんとコミュニケーションを取り、彼らの不安を理解し、説明を行うことで、感謝の言葉をいただくことが多々ありました。
未承認の医薬品を使用する際、患者さんは期待と同時に不安を抱えることが少なくありません。
この不安は患者さん本人だけでなく、そのご家族にも共通しており、時にはご家族への説明を求められることもあります。
専門用語をわかりやすく伝えることは、時に難しさを感じることもありますが、重要な役割だと実感しています。
医薬品の臨床試験に参加する方々は、その効果に期待を寄せていますが、同時にリスクについても十分な説明を行い、理解を得ることが不可欠です。
時には、医薬品によって副作用が発生したり、期待した効果が得られないこともあります。
重篤な副作用が発生した場合には、24時間以内に報告を行う義務があり、英語での報告書作成など、さまざまな負担が伴います。
企業に所属する立場としては、企業の利益も考慮しなければなりません。
医療機関での医薬品開発試験の進捗状況を報告する会議が定期的に開催されますが、担当案件の進捗が遅れている場合、その原因を明らかにする必要があります。
特に、試験対象が稀なケースでは進捗が鈍ることが多く、医療機関へのアプローチを再構築する必要がありました。
自分の経験から、対処が難しいと感じた際には、同じ案件を担当している他の支店の担当者に相談したり、医療機関のスタッフに調査を依頼するなど、多角的なアプローチが求められることが大変だと感じることもありました。
多方面からの問題は協力して解決を
日々、大量のデータを扱う中で、クライアントからのデータ修正依頼が期限ギリギリに届くことがしばしばありました。
医療機関の日常業務において、医療スタッフに依頼したタスクが必ずしも正確に遂行されていないこともありました。
クライアントと医療機関の間に立つ立場として、問題を指摘されることが多く、精神的にプレッシャーを感じることもあります。
しかし、チームで協力して仕事をすることで、一人で全てを抱え込むことが少なくなるのは大きな助けです。
誰のミスであっても、すぐにサポートしてくれる仲間がいる環境で働けることが、業務を円滑に進める上で非常に重要だと実感しています。
治験コーディーネーターの待遇面
所属する会社は土日休みですが、派遣される医療機関により異なり、医療機関によっては、土曜出勤で平日休みの可能性もあります。
週休2日制であることには変わりありません。
時には、休日に出勤することもありますが代休や有休もあります。
専門知識の実績があれば昇級可能
資格手当が支給されるため、キャリアを活かして新たな資格を取得するチャンスがあります。
あなたのキャリアや保有資格によって異なりますが、年収400万円以上を目指せる職業です。
経験に応じてスタート地点は異なりますが、担当する分野が増えることで、特に専門的な知識が求められる領域での活躍が昇給につながります。
緊急連絡が入る場合もある
出張が必要な勉強会などに参加することがありますが、移動費や宿泊費、参加費は会社やクライアントから支援を受けるため、基本的には自己負担はありません。
企業で働くコーディネーターには社用携帯が支給されます。
この携帯は、24時間体制で患者さんや医療スタッフからの連絡が入る可能性があり、急な連絡が必要な場合もあるため、休日でも気を抜くことができません。
とはいえ、業務は基本的にチームで行うため、自分が対応できない際の対策を事前に決めておくことが一般的です。
自分に連絡が取れない場合の代替の連絡先を患者さんや医療機関、クライアントに伝えておくことで、安心感を持つことができます。
基本的に、自分の業務量を調整できるため、残業を避けることも可能です。
しかし、プロジェクトには必ず締め切りがあるため、締め切りが迫るとデータ入力が間に合わない場合には、残業をすることもありました。
扱う情報は機密性が高く、医療機関から持ち出すことはできないため、メールの確認や電話対応以外のリモートワークは基本的に行えません。
企業に所属する場合はこのような状況ですが、病院で働くコーディネーターは異なるルールや制度に基づいて業務を遂行しています。
治験コーディネーターという職業の重要性や、医療における役割について理解していただければ幸いです。