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通訳の仕事に就職|必要なスキル・仕事内容を紹介

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国内外で活躍できる通訳の仕事。

外国語を話したり聞いたりすることが前提の職業ですが、その他にも必要なスキルはあります。

ここでは、通訳の仕事をする上で必要なスキルや仕事内容を紹介します。

 

通訳の仕事をしたいと思ったきっかけ

英語を始めてしゃべるきっかけになったのは、16歳の夏にアメリカのロサンゼルスの郊外に一か月ホームステイをしたことでした。

ライフスタイルから食べ物の大きさまで、すべてが日本とは全く違うスケールの大きさのアメリカに魅了され、高校卒業後はそのホストファミリーを頼りに、地域のコミュニティカレッジに留学しました。

 

留学時代、家族をはじめ多くの友人が遊びにきてくれましたが、その際に友人の言いたいことを現地人に伝えたのが通訳の始まりでした。

その時、お互いが言いたいことを伝え笑顔になるのを見て、通訳という仕事に対し漠然と、こういう仕事もいいなと思ったのがきっかけです。

 

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通訳の仕事をするために実践したこと

通訳という職業に関しては、通訳養成コースというものも一応受けてみたのですが私には合わず、実際は社内通訳・翻訳という私語を得てからの仕事での実践、OJTで通訳に必要なスキルというものを少しづつ身につけていきました。


通訳というと、英語力だけに目がいくと思いますが、2か国語を使い意思の疎通を助けるという観点から、国語、日本語の語彙力を上げることがとても重要だと仕事を通じて痛感しましたので、日本語の色々なジャンルの本を読み漁り、語彙力を高めていきました。

 

外国語の仕事をしていても、日本語の勉強も必須ですね。母国語でも知らない言葉はたくさんあります。

 

通訳の仕事をするために必要なこと

通訳として最も重要なスキルの一つが要約力です。

特に同時通訳の場合は、瞬時に頭の中で訳を整理してアウトプットすることが要求されるため、話者が話したことを100%訳すのは不可能です。

そのため、同時通訳の場合は話者の話した内容のだいたい60~70%の内容を訳すことになりますが、ここでいかに素早く正確に内容の骨子をつかみ、要約するかという能力が極めて重要となってきます。

 

実際のスピーチやプレンゼンテーションを見てみると、「え~」とか、「つまりこれは、あの、そうですね」とか、訳す必要のない部分も多く、このようないらないものはばっさりカットして、肝の部分をしっかりまとめてわかりやすく伝える必要があります。

これについては、映画の字幕をイメージしてもらえるとわかるのではないでしょうか?映画の字幕は見てもらえるとわかると思いますが、文字制限という制約もあることから、実際しゃべった内容からかなりそぎ落とされています。

しかし字幕を見るだけで内容は理解できますし、全体の話の流れは落としていないのです。

 

これはまさに簡潔に最も重要な内容をピンポイントでおさえているからできることです。

同時通訳の場合も時間という制限の下、訳出できる言葉の量にも制限があるため、いかに簡潔に、かつ骨子をしっかりつかんだ要約ができるかという能力が必要となります。

 


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通訳の仕事に就いてからの勤務先

大手自動車メーカーで社内通訳・翻訳として勤務しました。

広島市で5年、栃木県宇都宮市で6年社内通訳・翻訳として勤務し、アメリカのアラバマ州の工場内でも社内通訳・翻訳として4年勤務しました。

車以外では米国内の下着メーカーでも1年、そこでは正社員でしたが通訳としての業務経験があります。

その後はフリーランスの通訳・翻訳として独立して約6年になります。

 

通訳の仕事内容

通訳の仕事は大きくは同時通訳、逐次通訳に分けられ、また最近はコロナの影響でリモートでの通訳業務が主流になってきました。

同時通訳

話し手は途中で止まることなく会話を続け、通訳者は通称パナガイドと呼ばれるトランスミッターとレシーバーという機器を用いて話し手が話す内容を聞きながら次から次へと訳していく方法

逐次通訳

話し手に定期的に止まっていただき、その間に通訳をするという形式

企業内での通訳、特にプレゼンテーションの通訳はほとんど同時通訳となります。

しかし部署によっては通訳の英語と自分のプレゼンを両方しっかり確認したいという依頼者や部署もあり、そのような場所では逐次通訳というスタイルが好まれます。

 

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通訳業の大変なこと

また、通訳として大変と思うことは、通訳という仕事は人前で話すというタスクが避けられない職業です。

今現在はコロナの影響もあり、リモートでZOOMなどを利用して通訳をするというスタイルも普及してきましたが、大規模なコンフェレンスなどで同時通訳ブースがあることをのぞいては、通常は会議室の一角で通訳をすることになるため、常に人の前でしゃべることが必要となります。

 

特に逐次通訳の場合は、話し手が一旦通訳をはさむために話を止めるため、会議参加者全員の視線が通訳に向けられます。

自分に多くの人々の視線が集中する中で通訳をしないといけないのです。

人前に出ると緊張するという人は、みんなが一斉に自分の方を見て、自分の通訳を聞いているというプレッシャーに負けずに通訳をしなければなりません。

 

誰がいようと何人いようと何を言われようとも臆さずに通訳をできるような人材が適任ですね。

 

また、多くの場合、専門用語が伴う業種であればあるほど、会議参加者は鵜の目鷹の目で通訳のパフォーマンスを見ています。

このような会議の参加者の中には英語が堪能な技術者も多く、当然間違えたことを言うとすぐに指摘されることも多いのでそのような状況においても柔軟に対応できる能力も必要となってきます。

私も初めのころは大勢が参加している会議で通訳をするのはとても緊張しましたが、次第に慣れてきていつの間にか全然緊張しなくなりました。

 

通訳をされている方の中には逆に自分の通訳を聞いていないとイラっとする人もいるようで。

みんなの視線が自分に集中するのが、「ショータイム!」であるかのように楽しんでいる人もいます。

ここまでくると通訳も天職なのかもしれませんね。

 


↑↑通訳の仕事 始め方・続け方↑↑

通訳の給料・休日

通訳の給料は社内通訳とフリーランスでは大きな違いがあります

社内通訳は未経験の人でも採用される場合もありますが、その代わり経験が浅いということで時給は経験者と比べだいぶ低く設定されます。

 

当然ながら同じ社内通訳でも経験豊富で実力がある人は時給でも優遇されます。

その人の経験や職種でも時給も変わってくると思いますが、一般的には1500円~3000円の幅ではないでしょうか。

 

フリーランスの場合はエージェンシーに登録して仕事をもらうパターンと、自分から直接仕事を見つけるパターンがあると思いますが、過去に実務経験がないとまずフリーランスとしても仕事は来ないので、先にある程度社内通訳などで実務経験を得る必要があるでしょう。

フリーランスも業種や通訳の時間、実務経験の有無で報酬には大きく違いがあると思います。

その差もランサーズなどで単発に得るものなら5000円ぐらいから、企業に直接頼まれれば1回の通訳で7万~10万ということもあります。

 

休日は、だいたいは自分が通訳として仕事を請ける企業のお休みの日と同じになることがほとんどだと思います。

メーカーなどの仕事が多ければ土日はほぼお休み、逆にイベント系の仕事がメインなら土日は仕事になることが多いでしょう。

 

勤務先の就業内容によってこちら側の出勤日も変わってきます。

 

通訳の仕事をして良かったと思うこと

あと、通訳という仕事をして良かったと思うことは、フリーランスになってからは特に様々な業種で通訳をする機会が得られ、これまでは全く知らなかった、あるいは興味のなかった分野についての見聞を広めることができるということです。

 

通訳という仕事は、事前に可能な限りの資料を読み、事前にできる限りの背景知識および用語を吸収しておくことがとても重要です。

仕事を請けると、全く興味がなかったものであろうと事前にしっかりと予習することになるのですが、意外にこの、新たな分野との出会いが楽しいものになることが多いです。

 

そして興味が沸くと情報収集もはかどり、通訳のパフォーマンスの向上にもつながります。

言い換えれば、好奇心旺盛な人であればあるほど、通訳という職業は向いているかもしれません。

 

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