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保育士として働いていた時の体験談をご紹介します。
1日の流れや仕事内容、出勤してからのことや自宅に持ち帰ってする仕事など、膨大な仕事内容を載せていますので、保育士になりたい方、保育士の仕事内容や給料面などを知りたい方など、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
目次
保育士の求人に応募
小さい頃から子どもや赤ちゃんが好きでした。
また、趣味でダンスを習っています。ピアノも習っていましたし、とにかく子どもの遊びが得意でした。
そして、祖母が保育士だった事もあり、進められた思い出もあります。
得意な分野を仕事でも活かせると思ったからです。
新卒で見つけた保育士募集は、市の1年契約の臨時職員募集があり、そちらで応募しました。
それとは別でハローワークに行き、募集中の保育園があるかどうかを探し、市内の私立の保育園で募集していることが分かり、応募し面接しました。
そちらは、初めは臨時職員の応募でしたが、年数が上がれば正社員になれる可能性がある応募でした。
その園では約12年働き、正社員になったのはその園で3年目(保育年数4年目)、24歳の時でした。
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市役所と保育園での面接内容の違い
市役所での面接
市役所での面接の日、面接官3人ほどで行いました。(一人はのちに配属された保育園の園長先生)
面接内容:自分の長所・短所を言うこと。絵本の読み聞かせ。
私立の保育園での面接
平日の昼間に保育園の事務室で行い、主任と園長先生が面接をして下さいました。
そこでは、前歴の保育園が同じ市内で、臨時職員は1年ということが分かっている地域なので、そこまで詳しい面接はされず、履歴書を見てほぼ決定したような感じでした。
(先輩方の面接を聞くと、昔はピアノ実践もあったようですが、私は面接のみでした。)
どちらも、内定をいただいだのは約1週間後。
封書でのお知らせでした。
保育士として勤務開始・仕事内容
保育士の仕事は、それぞれの園によってやる内容は変わってきますが、私の12年間いた保育園の内容について流れを書いていきます。
朝7時の開園に合わせて出勤:園児が登園する前の準備に取り掛かる
春や、秋などは普通でいいのですが、夏や冬は早めにいかないといけませんでした。
なぜなら、夏はプールの準備、冬は雪かきを行うからです。
まずは、鍵を開けていきます。 防犯ブザーが鳴る箇所があるので、解除します。
部屋のカーテンや必要に応じて換気を行っていきます。 同時にガスの元栓を開けます。(冬は水道の凍結を防ぐため元栓を締めているのでそれも追加)
エアコンや、ストーブなどをつけて部屋の温度を快適にしておきます。
そしてお湯を調乳室で沸かすのですが、これは、0歳児のミルク用ポットと、0.1.2歳児の水分補給用の湯冷ましや麦茶で、ボトル4本分を作ります。
その後前日に干しておいた洗濯物を取り込んでたたみ、各部屋へ。
これを、7時からの30分の間に2名で行います。 7時になるとお休みの連絡が入ってきます。
園児が登園し始めたら園児のお世話
登園児がこなければスムーズにまずはすすめられますが、小さい子ほど早く登園していきます。 0歳児が早く来ることもあります。
うちの保育園では、保護者は玄関でさようならするシステム。
朝の身支度を未満児は保育士が、以上児は各自で行いますが、部屋に子ども一人でおいていけないので必ず保育士が付き添います。
ここまでのことを7時半までに2名の保育士が対応しないといけません。
子どものお迎え+お湯沸かし+検温+部屋で残されている子の見守り。 さらに、電話の応対+夏はプールの準備(冬は雪かき)です。
そのうちに、順番に保育士が増えてきます。
9時までに園児がだいたいそろうまでに検温+見守り+玄関お迎えを行っています。
その中で小さい子はおむつ交換、大きい子はトイレの声掛けをして連れていきます。
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保育士の一日の流れ
- 9時までに園児がだいたい登園、揃ったら各部屋に分かれる。
- 9時半まで身支度やトイレ・手洗いを済ませる。
- 9時半から0.1.2歳児は午前のおやつ。(3.4.5歳児はなし)
- 朝の会をし、10時より外遊びやおえかきなど担任がカリキュラムで決めた内容の活動を行う。
- 11時過ぎより昼食の準備。
- 12時より順次お昼寝タイム。(再度検温)
- 13時、先生方の休憩時間。
- 14時頃に昼休憩終了。
- 15時頃子どもたちを起こし、トイレ、手洗い、再度検温。全園児おやつの時間。
- その後帰りの会を行い、クラスは未満児・以上児グループとクラス分けを行い合同保育を行う。順次お迎えが来た子からお帰りです。
- 18時より延長保育の時間。
ポイントとしては、全園児が外遊びを希望していても、小さい子~大きい子まで混ざるとけがの危険性があるので、時間をずらしたり、場所分けをしたりして工夫します。
中だから静かな活動でいいというわけではありません。 必ず動く活動も行わないといけないのです。
室内の場合は、部屋でのけがに注意しながら、体操をしたり、ルールのあるゲーム(椅子取りゲーム・新聞紙ゲームなど)を行ったりします。
行事が近いときは、この時間で練習をします。
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昼食時・お昼寝時の様子
未満児は一人で準備できないので援助が必要です。
だけど、成長段階においては子ども自身で行わないといけないところもあるので、集団の流れの様子を見ながら援助したり見守ったりを使い分けていきます。
昼食が終わったら歯磨きやトイレを済ませ、寝る前に絵本を読み聞かせをして、心を落ち着かせていきます。
お昼寝タイムでは心地の良い音楽を流し、入眠を誘っていきます。
子供たちがお昼寝をしている間に一気に仕事を済ませます
お昼寝が始まってきたら複数の担任がいるところは、掃除を開始します。
こまめに行うのはドアやおもちゃの消毒です。
ハイターにつけた雑巾で、ブロック約100個を1つ1つ丁寧にふき、天気の良い日は天日干しを行います。
また、ある人はトイレ掃除を、またある人は外の遊具の点検を、またある人は連絡ノートを1つ1つ手書きで返答していきます。 日誌もお昼までの記録を書いていきます。
週末に、週案の提出があるので、それを書いたり、月案や個別指導記録、分科会の提出書類、行事が近ければ、その準備をこのお昼寝時間に行ってきます。
各自掃除などに行っていて部屋にはノート書きの先生だけが残るということもしばしば。
休憩中の様子
休憩室があるところは恵まれていると思います。 私の園では、その昼寝している園児の横で食べます。
途中で昼寝から起きないように静かに。
休憩室がある園では、ここで外へ外出して用足しをしたり、コンビニへいったり、スマホを見たりして休憩できるようですが、うちの園ではすべて禁止されていました。
14時ころに昼休憩終了という形ですが、これはまともに休憩をとれた場合です。ご飯だけ食べて終了の場合もあります。
15時まで昼寝時間とされているので、それまで、先ほどの続きの仕事を行います。
子供たちが起きてからの仕事
15時ごろに子供たちを起こしていき、トイレ→手洗い→検温→おやつの時間 となります。
その後帰りの会をし、お迎えが来た子から帰っていくという流れです。
早番の先生はだんだんこのあたりから帰っていきます。
お迎えの時は、玄関へ子どもを連れていき、今日の様子を伝えていきます。
この時も、子どもの様子を注意深く見ていないといけません。
帰り際興奮気味になりけがをする子が多いからです。
17時半あたりがお迎えのピークになります。ラッシュに合わせて順番に1人ずつ玄関に連れていくのは先生たちの連係プレーが必要です。
18時以降の延長保育の様子
ここで、申し込みの方のみ保育をします。うちの園は数は3~10人程度いました。
0~5歳児まで合同でおやつを食べます。
その合間を見て、各部屋の戸締りを行います。
そして19時閉園、保育士帰宅という流れです。
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保育士は子供たちだけでなく自分も成長させる仕事
子どもと関わることで、成長の一面が見られることが嬉しいです。
例えば、昨日できなかったことが少しずつできるようになってきている、おしゃべりが上手になってくる、トイレが自分でできるようになってくる、ご飯が手づかみだったのが、スプーンが使えるようになりはしが使えるようになることなどです。
身についたことは、先ほど仕事内容からもわかるかと思いますが、子どもがクラスに15人います。
複数担任であっても、呼び出しがあると一人で15人みる場面もあります。
数人をトイレに連れていき、おしりをふき、待たせている子はどの順番ならうるさくならずに待てるか、この子はこの程度まで一人でできるから見守っている間に違う子の手助けをする…。
などすべてが同時タスクで行わないといけないことだらけです。
なので、同時進行で行いながら次は何をしたらよいか四六時中考える能力が身につきました。
保育士の給料・休日事情
給料面
約12年前のことで、しかも地方の保育士なのでかなり安いです。
初任給は手取りで約12万円ほどで、年々2000~5000円のアップくらいの昇給だったと思います。
正社員でも、年功序列制度をとっているのか、たいして上がりません。
8年目くらいにして15万円になったと思ったら、社会保険料などで引かれるのも多くなり次の年に14万に下がっていたこともありました。
辞める年の最終的な給料は手取りで16万いけば、良い方でした。
ただし、ボーナスはまずまずだったかと思います。
正社員になれば初めは20万円台(年2回)、辞める年は30万~40万円台。
あとは、だんだん処遇改善がされ、
- 処遇改善手当①(保育士全員)
- 処遇改善手当②(能力給)
を少しづつもらえるようになったかと思います。
処遇改善手当①
正社員やパートで異なりますが、私は、その時は20万円ぐらいでした。
処遇改善手当②
当てはまった人に月4万プラスさせるものでした。
ただし、選ばれるまでに時間がかかり、それをもらったのが12月。
その時はまるごと何か月分を一気にもらいました。
休日面
私の場合は、休みたいときに休ませてもらえないのが1番の理由で、退職したような感じです。
どういうことかというと、冠婚葬祭の場面で、希望通りの休みをすんなりともらえたためしがなかったからです。
休みも渋々という感じでした。
- 通常の出勤日は月~金
- 日曜日は休み
- 土曜日は半日出勤日もあり。(月に2回)
しかし、連休の関係で土曜日3回連続出勤もありました。
その代わりの平日休みはあると思いきや…。なし。
年に指定休が1~2回あればラッキーです。(それは、自分の好きな日に休むのではなく、上司が勝手に決めた日。しかも、連休にならないように細工されてます。)
自宅に持ち帰っての仕事の多々
持ち帰りの仕事
- 児童表
- 日誌
- 週案
- 月案
- 年間指導計画
- 分科会報告書などの書類
- 壁面や子ども達の制作物の内職
- 行事に使う小道具や衣装・CDの編集
- 振り付けを考える など
児童書
1人1人の個人記録。次の学年に渡す引き継ぎ書。
うちの園は、2~3日に1回ごとに子どもの記録を書き、学年末に通知表のようなものに総合判断して書いていました。
複数担任なら1人5人程度で済みますが、学年が上がると全員分1人で書きます。
私は4歳児19人分書いたこともあります。
日誌
だいたい園で書けるが、行事が近づくと持ち帰り。
週案
来週の予定表。金曜日に提出するので、それまでに書く。(全体の活動・個別の目標あり)
月案
来月の予定表。月末の金曜日に提出するので、それまでに書く。(全体の活動・個別の目標あり)
年間指導計画
4月初めに書く。簡単に言うと、月案の目標を4期に分けて書く。
分科会報告書
勉強会の報告書。年3回くらいある。
行事ごとの制作準備は大変
壁面や子どもたちの作品は画用紙などで、月の制作物の下準備を行います。
例えば、こいのぼり、お雛様、七夕飾りなど。
行事の小道具は、お遊戯会では、ビニールの服の衣装を人数分作ったり、お買い物ごっこという行事では売る商品を廃材で作ったりします。
これがつらいです。売る分なので、園児が程よくいきわたる分60個くらいを3~5商品。
例えば、段ボールで眼鏡をつくったり、動くおもちゃをクオリティー高く作ります。
振り付けなども、日中作れれば良いのですが保育で子どもを見ながらでは、遊びながら作るのは難しいです。
保育園での難しい人間関係
人間関係で難しいのは、一番は先生同士だと思います。
女の世界なので、先ほどの仕事が少しでも遅い、配慮が足りない、「先輩わたしがやります!」がないと、嫌みを言われます。
あと、噂話が多い。
保護者や先生の噂話、家庭内事情など、毎日噂話がつきません。
それに一喜一憂したり、知らないのに根掘り葉掘り聞かれるのがとても嫌でした。
保護者との関わり合いは、気難しい相手でなければ大丈夫かと思います。
子ども同士のけんかや、けがなどを謝らなけばならないとき、とても気を遣います。
すぐ怒る保護者ではないか…など、一日中悩んでいます。
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また、子どもが具合が悪くなった時に保護者に連絡をするのですが、すぐにでも来てほしいのに、「様子を見ててください」という保護者。
どうにかお迎えを要請したいのに難癖付けてなかなか来ない親に当たったときは、担任は上司と板挟み状態になります。
もし、すぐ来てもらわなかったときに体調が急変したら、全て担任の責任になります。
上司はかばってくれません。そのような世界です。
以上、これは、私が体験した園での場合なので、もし保育士希望の方で、不安になっている方もいるかと思いますが、もちろん良い園もあると思います。
それを、事前見学や地域の話などで調査していい園に巡り会えたらラッキーかなと思います。